はじめに

大学費用は積み立てをオススメ

大学費用については、今から18年間、積み立てをしていくことおすすめします。なぜならお子様が大学に入学する頃、夫は66歳、妻は60歳と収入が減っている可能性があるからです。仕送りを含めて必要な金額を1,200万円とし、元本だけで考えると月5万6,000円の積み立てをすれば作れます。積み立て投資で平均利回り2%を見込むことができれば、月4万6,000円必要です。

ちなみに保育園については、3歳以降の保育料は所得制限なく実質無償となっているため、大きな心配は不要でしょう。3歳以降はそれまでかかっていた保育料を貯蓄にまわせます。

ここまでの内容をまとめると、ポイントは以下となります。

(1)小学校から私立を考えるのならば、受験に約200万円、小学校は、毎月最大約14万円捻出する必要がある
(2)大学費用のために毎月4万6,000円~5万6,000円の積み立てをしておくと良い
(3)どんな進路を検討したいか夫婦で話し合いをしよう

毎月の返済額はいくらがよい?

海外手当がなくなり育休明けにご記載の収入に戻った場合、私立小学校の教育費や大学費用のための積み立てを考慮しても、赤字にならず貯蓄も可能です。今後の収入水準がご夫妻とも大きく減る予定がないのであれば、世帯全体で現在の住居費負担を超えないよう、ローン設定を考えれば大丈夫です。

現在の住居費は20万円ですので、管理費や修繕積立費用、税金などを考慮すると、毎月の返済額は16万円まで(ペアローンの場合は二人合わせて)にすると良いでしょう。

返済期間はどう考えるか

住宅ローンは最大80歳まで借り入れることは可能です。しかし、一般的に60歳を超えると収入は大きく減ることが多く、できれば65歳くらいまでには完済を目指すことをおすすめしています。現在48歳の夫の場合、最大でも22年間で設定して、繰り上げ返済によって完済を早める計画が良いと思われます。

毎月の返済額を16万円とした場合、借入可能額は次のようになります(元利均等返済の場合)。

【65歳で完済(17年返済)の場合】
固定金利(1.4%)なら2,903万円 / 変動金利(0.4%)なら3,154万円
【70歳で完済(22年返済)の場合】
固定金利(1.4%)なら3,633万円 / 変動金利(0.4%)なら4,042万円

もしペアローンとする場合は、返済期間を同じとすると、二人で分担することになるでしょう。

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