はじめに

住宅ローンの金利は交渉次第で下がる?

有野:住宅ローンの金利って、交渉次第で下がったりしますよね?

岩城:信用力のある方なら、交渉で下がることはあります。

有野:僕は2回下げてもらいましたよ。

三輪:お金をたっぷり持っているからじゃないですか?

有野:ちゃうねん、1回目は普通に交渉して下げてもらったんやけど、2回目は「下げてもらえないなら違う銀行で借り換えようと思ってます」って言ったら、さらに下げてくれてん。でも、「もう下げられませんからね」って釘を刺されたけど(笑) 言うてみるもんやね。

岩城:私も、違う銀行での借り換えプランの作成をお手伝いしている相談者の方がいますが、それを持っていけばいまの借入先とも交渉しやすい、といのも一緒にお伝えしています。

有野:その方法、僕にも詳しく教えてください!

三輪:有野さんは、「もう下げられません」って言われてるじゃないですか(笑)

有野:いや、そうは言うても、ってヤツやと思う。でも先生、交渉できるってこと自体を知らない人も、割と多いと思うねんな。借りれただけで有難いのに、更にまけてくれって言うの恥ずかしいって感覚。僕はいっさいないけど。僕の恥ずかしさなんて1銭にもならへんしって考えなんです。

三輪:やっぱり、住宅ローンの借り換えって有効なんですか?

岩城:借り入れている金利の水準や、実際に借り換えをした場合に発生する手数料や税金などの諸費用にもよりますね。

有野:そうか、新たに発生する費用もあるんですよね。「下げられません」って言われた所で、借り換えの諸費用考えたらあまり変わらないのが現実なんですよね。

岩城:最近は、銀行のウェブサイトやアプリ、また借り換えサービスなどを利用して「借り換えシミュレーション」ができますから、借り換えに動く前に、まずはそうしたサービスで本当に住宅ローンの総額や毎月払う費用を減らせるのか、調べておくべきでしょう。

有野:借りた後もいろいろと考えなあかんねんなぁ。いずれにしても、貯めるほうと返すほう、両輪で走らなあかんってことか。

三輪:仕事を引退したあとも住宅ローンを払い続けるのは避けたいですもんね。元気でバリバリ働けるうちに、完済しておかないと!

有野:えぇ~、元気なうちにバリバリ遊びたいわ。

三輪:バリバリ働きながら遊べばいいじゃないですか(笑)

有野:さすが弁護士やりながら芸人やってる人は、いう事がためになるわ〜。

三輪:私、弁護士ですけど、芸人さんではないですよ! 弁護士やりながら芸人さんやってるのは、この前のR-1グランプリで敗者復活戦から勝ち上がって決勝に進出した、こたけ正義感さんですよ。

次回(3月28日配信予定)は「公的年金制度」について聞いていきます。

有野晋哉
1972年2月25日生まれ。大阪府出身。テレビやラジオ、CM、雑誌の連載などマルチに活躍。コンビで公式YouTube「よゐこチャンネル」も開設しており、幅広い世代から支持を得ている。自身が50歳を迎えた2022年に、お金にまつわる知識の大切さに目覚め、日々勉強中。

三輪記子
東京大学卒業後、立命館大学法科大学院を経て司法試験に合格。2017年より第一東京弁護士会に所属。弁護士として法律相談、法的問題のセカンドオピニオンや交渉、調停、審判、訴訟の代理人などを務める。主に中小企業や個人事業主の顧問弁護士として活躍するかたわら、松竹芸能に所属し、テレビやラジオなどメディアにも出演。ゲストを交えて時事問題を法的観点から語るYouTubeチャンネル「みわたまチャンネル」も手掛ける。

岩城みずほ
MZ Benefit Consulting 株式会社代表取締役 オフィスべネフィット代表 NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会〜FIWA 副理事長。放送局を経てフリーアナウンサーとして14年活動後、会社員を経て2009年独立。金融商品を販売することによるコミッションを得ず、お客様の利益を最大限に、中立的な立場でコンサルティング等を行っている。著書『結局、老後2000万円問題ってどうなったんですか?』など多数。

ライター:新井奈央 / 写真:文化工房

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