はじめに

【5月】自動車税

4月1日時点で自動車を保有している状況に応じて、5月上旬ごろに都道府県から納付書が届きます。納付期限は5月末日です。なお、青森県と秋田県は納付書の発送が6月上旬で、納期限が6月末となっています。

車検証に記載されている住所に納付書が届きますので、引っ越しされる場合は、引っ越した日から15日以内に運輸支局で住所変更のための登録手続きを行わなければなりません。

手続きを忘れていて納付書が届かない場合は、都道府県の県税事務所にお問合せください。自動車税(種別割)住所変更届の手続きをすることで、ひとまず納付書の送り先だけ変更することができます。ただし、この届出を行なっても車検証の住所変更はされません。必ず運輸支局での住所変更登録手続きも行ってください。

自動車税については都道府県から納付書が届きますが、軽自動車税については市区町村から納付書が届きます。軽自動車税の納期限は、これまで4月末だった自治体も近年は5月末の納期限に変更しているところが大半です。自動車税と時期を合わせられることと、4月末からの大型連休の影響を避けるためと言われています。一部の地域ではまだ4月末日が納期限のところもありますので、納付書が届いたら必ず納付期限を確認して納付漏れの無いようにしましょう。

【6月】住民税(第1期・特別徴収)

6月は地方税の代表格である「住民税」の季節です。

事業を営んでいるなど、3月に確定申告をされた方のところには市区町村から納付書が届き、6月中に納付をします。4回の分割で納付することもでき、分割の場合は6月・8月・10月・翌年1月の末日が納期です。「普通徴収」と呼びます。

給与収入がある方は、住んでいる地域に納める住民税について、会社が全て納付までしておいてくれます。これを自分で納める「普通徴収」に対して「特別徴収」と呼びます。

特別徴収のスケジュールとしては、まず会社は前年1月から12月の給与と税額の計算結果を、1月31日までに都道府県や市区町村に提出しておいてくれます。その結果から、5〜6月ごろに納付書が作成され、会社に届きます。会社は届いた納付書をもとに、6月から翌年の5月までの1年をかけて毎月給与から差し引いてお住まいの自治体に1年分の住民税を納付しておいてくれます。

つまり、6月から住民税額は前年の1月から12月までの金額が反映されているものになる、ということです。逆にいうと、5月までの金額は前々年の1月から12月の金額をもとに計算したかなり前のものだったということです。

12ヵ月で割って割り切れない分を6月にチョイ多めに納付することになりますので、7月から翌年5月までが毎月同じ金額になります。これからは毎月の住民税の金額を見て、6月の給与明細を受け取った時に「あぁ、住民税の季節か……」と呟いてみてください。

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