はじめに
30代:住宅購入したときのチェックポイント
賃貸から持ち家にした場合、住宅ローンを組むときに、団体信用保険に加入します。団体信用生命保険は、住宅ローンの加入者が亡くなった際、そのローンをすべて補てんしてくれる保険です。
さらに上記で加入した定期保険の保障額をチェックします。家賃よりも持ち家に掛かる費用は少なくなるはずです。その分の保障額を減らすことができます。
また火災保険の加入も必要です。実際、火災になることは少なくとも、地震の被害に遭うことは大いに考えらえます。地震保険は火災保険に加入していないと、付帯することができません。きちんと備えておくことが大切です。
40~50代:子どもが独立したとき
子どもが独立すると、20代で結婚・子どもが生まれるときに加入した、教育費に備えるための死亡保障が継続している場合、不要となるため解約します。
またこのころから老後の備えも考えておきたいところです。自分たちが介護状態になってしまった時など、子どもになるべく負担を掛けない準備をしておきましょう。
60代~:定年退職を迎えたとき
セカンドライフをどう過ごしていくかを考えます。嘱託社員として継続して会社に残るのか、完全に退職し、年金生活を送るのか、新たにビジネスを始めるか、人によってさまざまです。
考えを実現していくためにお金が必要です。退職金と、今までの貯蓄と、老齢年金の受給額を加え、これから掛かる支出分を差し引きし、計算していきます。ここでキャッシュフロー表を作成し考えていくと、金額が明確になります。
この時期に、新たに生命保険に加入することはあまりお勧めできません。保険はリスクが高くなると保険料も上がります。健康状態が良くないと、引受緩和型といい、従来の保険では保険加入できない人も入りやすくなる保険があります。しかし保険料も当然上がりますので、無理に保険で備えようとするのは得策ではありません。
むしろ健康状態や年齢を問わない、つみたてNISAなどの非課税口座を利用して、5年でも10年でも将来への積立を行うことにより、高い保険料を払い、掛け捨てていくよりも、資金準備できます。
以上、ライフイベントごとに保険を見直すポイントについてみてきました。保険に新たに加入する場面もあれば、解約が必要だったり、保険以外の手立てを考えたりすることもときには必要です。適した保険を準備し、安心した生活を送っていただきたいと思います。