はじめに

インボイス制度がスタート

最近よく聞く「インボイス」とは、「適格請求書等」といわれていて、つまりは「ちゃんと消費税の税率やその税率ごとの税額が書かれた請求書や領収証」ということです。事業者さんで消費税の計算をする際に、きっちりとした金額で間違いなく計上できるようにするために始まる制度で、事前に「インボイスを発行します」と登録を受けた事業者だけが発行できます。

2023年10月からスタートするインボイス制度についても、新制度の運用をスムーズにするために、これまで決まっていた内容にプラスして次のような緩和策が登場しました。

・免税事業者からインボイス発行事業者になった方は、消費税の納税額を売上の2割に下げられる
・小規模な事業者なら1万円未満の取引はインボイスの保存は不要
・値引き分も1万円未満ならインボイス発行を免除
など

実際に運用が始まってみなければわからないと言われている事業者さんも多いですが、このような緩和策を活用して、新しい制度で戸惑う現場も無事制度を乗り切って欲しいです。

エコカー減税が延長に

自動車の購入時にかかる自動車重量税についても、見直しが決定しました。環境に配慮したエコカーについて税金を軽減させる「エコカー減税」は、制度の期限を延長することになりました。

・エコカー減税について、新型コロナウイルス感染症等を背景とした半導体不足等の状況を踏まえ、現行制度を2023年末まで据え置き
・2030年度燃費基準(以下2030基準)の達成度の下限を3年間で段階的に80%まで引き上げ
・3年目に制度の対象外となる2030基準75%~80%達成車について、1年間に限り本則税率の適用対象とする経過措置を設ける
・電気自動車等は、その普及を促す観点から、構造要件を維持した上で引き続き2回免税の対象とする

エコカーについては生産量が追いつかず、納車が先延ばしになっている方も多いようですね。その点にも配慮して、新車の購入時などにかかる自動車重量税について、令和5年4月末までの予定だった減税のルールを延長してくれるのです。エコカーとして要件を十分に満たしたものなら2回も免税してくれる、なんて……喜ばしい!

電気自動車の普及を狙って税金を安くするので、まだクルマを持っていない方も、これから買い替えようという方も、この税金が安いうちに買ってください、という意図が見えますね。

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