はじめに

お金は増やしたい、最低限の金融知識は身に付けようとは思うけど、投資するのはなんか怖い、よく分からない、そんな人は、「少しずつ」始めてみてはいかがでしょうか。おすすめの投資の始め方、お教えします。


預貯金してもお金が増えない今、投資信託を選択肢に

90年代初頭にバブルが崩壊して以降、日本は約20年にわたって低金利が続いています。今年に入ってからはマイナス金利政策が導入されたことで、預金金利も大きく変化しました。

今の普通預金の金利水準は、年0.002%(2016年6月9日時点の日銀発表「普通預金の平均年利率」・税抜)と、マイナスにはなっていないもののほとんどゼロになっています。100万円を預けても1年後に受け取れる利息は20円(税抜)しかありません。預金していてもお金はほとんど増やせないのです。

だからといって、株式などのリスク性資産へ投資をすると、日々の価格変動もありますし、元本割れしてしまうこともあります。また、株式は多くの場合、投資を始めるのに数万円から数十万円のお金が必要になります。最初はいきなり大きな金額を投資するのではなく、勉強代と思えるくらいの少額から始めてみるのがよいでしょう。実際に投資を始めることにより、金融市場に関心が出たり、ちゃんと学ぼうという気が起きてきたりするものです。

そこで、まずは毎月決まった金額を積み立てることができて、株式などに比べて少額から購入できる「投資信託」を検討してみてはいかがでしょうか。

投資信託ってどういう商品?

投資信託とは、私たちが投資した資金を一つにまとめて、資産運用のプロが国内外の株式や債券などに投資する金融商品です。要は、決められた投資対象や資産運用ルールに則ってお任せできるパッケージの商品というイメージです。

多くの人の資金をまとめて運用をするため、まとまったお金を株式や債券など複数の資産に分散して投資することができるのです。一人ひとりは少額から購入ができます。

運用の成果は、投資によって得た口数に応じて還元されます。投資信託にはさまざまな種類があり、選んだ投資信託が何を投資対象とするものなのか、市場環境や資産運用のプロの運用実績等により異なります。

※預貯金とは異なり、投資元本が保証されていないことには注意が必要です

《代表的な投資商品の特徴》

長期投資分散投資積立投資専門知識
株式必要
債券×少し必要
投資信託あまり必要ない
不動産投資××大いに必要
×少し必要
FX×××大いに必要

○:適している △:やや適している ×:適していない
※上記は各投資商品の一般的な特徴を示したイメージ図であり、実際とは異なる場合があります