はじめに

大切なのは「必要な保障を買う」こと

塚越:続くステップ4では、その時点ですでに加入している保険と重複していないかの確認です。前回お話ししたように、生命保険や医療保険は2つ以上に重複して加入していても、両方から保険金をもらえはしますが、その分、保険料がかさみます。

有野:なるほど、万一の時に苦労しないために入る保険やのに、健康であるほどに保険料の支払いで経済的に苦しくなったら本末転倒ですね。

塚越:そうです、なので重複して加入している保険を1つにまとめた上で、ステップ5として必要な保障を買います。浮いた分のお金は貯蓄や投資に回すことで、将来の支出に備えることができますね。

有野:確かに、1つにまとめた方が管理もしやすそうですね。そうなると、いろんな商品を持ってくる保険屋のおじちゃん・おばちゃんじゃなくって、保険会社の窓口とかで相談したほうがいいんですかね?

塚越:さまざまな種類の保険を幅広く取りそろえている会社であれば、その1社に絞って構いません。

有野:でも、やっぱり違う会社の保険も見て、保険料や保障内容の違いも見たいじゃないですか。

塚越:おっしゃる通りです。食事のお買い物をするとき、スーパーだけではなく、お肉屋さんとか八百屋さんとか、商店街のお店も見て、商品の質や値段を見るという方もいらっしゃるでしょう。そういう方は、自分が求めている保障の内容や保険料の水準がわかっているなら、インターネットの比較サイトをチェックするといいかもしれません。

有野:へぇ〜、そんな比較サイトが保険にもあるんですか? 知らんかったわ〜。帰ったら見てみよう!

塚越:保険料だけではなく、期間や保険金の金額など、細かい条件で絞り込めるサイトもありますから、参考にしていただければと思います。

有野:あ、人間ドック付きの保険とかも書いてある~! こういうのは自分がお願いしている保険屋のおじさんに任せていると気付けへんなぁ。ただ、保険屋のおじさんから、毎年卓上カレンダーが来るんで止めるとは言いづらいんですよね(笑)

塚越:ネット専用の保険と違い、保険屋さんに頼むと仲介料がかかって割高になるケースもありますが、自分のニーズに対して細やかに対応してもらえるというメリットはありますね。ご自身の求める保険が明確な場合は、サイトで絞り込んで、ネット経由で申し込むほうが金銭的には割安でしょう。

有野:う~ん、明確ってわけでもないなぁ。そもそも、「とりあえず保険入っとこ」やったから、入るときは全部説明してもらってるけど、どれが何のための保険かさえわからなくなってるかも(笑)

塚越:有野さんの場合は、ステップ1から練り直したほうがいいかもしれませんね(笑)

有野:ほんまや! 「ステップ1 なんのために入る保険か」のやつに入ってる。

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