はじめに
資産運用の相談先は？
資産運用の相談先としては、以下が挙げられます。
・証券会社
・ファイナンシャルプランナー
・IFA（独立系ファイナンシャルアドバイザー）
それぞれの特徴を紹介します。
・銀行が行う相談サービス
銀行の窓口では、資産運用についての相談を受け付けているところがあります。無料で相談できる点はメリットですが、運用商品の紹介に徹してしまうケースが多々見られます。
また、紹介する運用商品についても、その銀行が取り扱っている運用商品をメインに勧めてくる可能性もあり、自分に合っていない商品を内容がわからないまま購入してしまわないよう注意が必要です。
・証券会社
証券会社では、運用商品について銀行よりも専門的な知識を持っている人が多く、不明な点を質問しながら相談できます。もちろん相談料は無料ですが、銀行と同様に系列会社の運用商品を勧めてくる可能性があること、社内で異動があるため、ずっと同じ人に相談できるとは限らない点に注意しておきましょう。
・IFA（独立系ファイナンシャルアドバイザー）
IFAとは運用商品のアドバイスや販売の仲介を行っており、特定の金融機関に属さないことから中立的なアドバイスをもらえるというメリットがあります。
ただ、独立系のファイナンシャルプランナーと同様に相談料が発生するケースがあるほか、複数の金融機関と委託契約を締結しているIFAもいますので、どこまで中立性を保ったアドバイスがもらえるのかには注意しておきましょう。
・ファイナンシャルプランナー
独立系のファイナンシャルプランナーは、相談料がかかりますが完全に中立的なアドバイスを行ってくれますので、自分にあった運用商品を紹介してくれますし、口座開設の方法なども丁寧に教えてくれるでしょう。また、資産運用については定期的な見直しが必要なため、継続して相談できるファイナンシャルプランナーを選ぶことが大切です。
資産運用を相談する際の注意点
資産運用の相談に銀行の相談サービスを利用する際には、その銀行の商品（預金口座や住宅ローン商品など）を合わせて勧められる可能性がある点に注意が必要です。また、銀行内の異動に伴い、相談担当者が途中で変る可能性があることも視野に入れておきましょう。
証券会社も無料で相談できる点や併せて運用商品の購入を考えている場合なら同時に行える点はメリットです。しかし、相談内容が運用商品の紹介に特化してしまうケースもないとはいえません。現時点では運用商品の購入までは考えていないなら、証券会社への相談はもっと後にしたほうがいいでしょう。
IFAに相談する際には、どの金融機関と提携しているのかを調べるとともに、どのくらいの相談実績があるのかをホームページで事前に確認するようにしましょう。
IFAでも中立的なアドバイスをくれる人もいれば、提携している金融機関の運用商品の説明が主だったりするケースもあります。
独立系のファイナンシャルプランナーへの相談では、家計相談と同様に相談料を払ってでも相談するべき相手かどうかをホームページなどで実績を確認して判断する必要があります。中立的な立場でアドバイスをしてくれるため、本当に自分に合う運用商品を紹介してくれるとともに、口座開設方法についても教えてもらえる可能性もあります。さらに、運用は原則として長期目線で行う物ですので、運用実績を見ながら資産配分のリバランスなどを定期的に同じ人に依頼できる点がメリットです。
相談するだけで終わりにしないことが大切
相談することで不安が解消され、満足した気持ちなりますが、大切なことは次のステップに自分から行動することです。家計改善の相談で見直しが必要な項目を指摘されたなら、早速見直しに取りかかるようにしましょう。
特に資産運用については、口座開設から行わなければならない場合、手続きが面倒に感じるため、なかなか手続きに進めない人もいます。相談して納得したから大丈夫と思っても、経済情勢は日々変化しますし、NISAなど非課税制度の内容も変わっていきます。自分が得た情報やアドバイスが現状に合っているうちに、相談後はすぐに行動を起こすことを心がけましょう。
