生活

“つみたてNISA入門”知っておきたいメリットとデメリット

「つみたてNISA」と「NISA」ひと目で比較

つみたてNISAのデメリット

(1) 非課税枠がNISAよりも少ない
NISAは年間120万円に対し、「つみたてNISA」は年間40万円と、NISAの3分の1となっています。「つみたてNISA」は非課税期間が20年なので、累計非課税投資上限額は800万円とNISAよりも優遇されていますが、年間の非課税枠は少なめになっています。

(2) 買い付方法は定期的かつ継続的な方法による積み立てのみ
「つみたてNISA」は、「つみたて」と名がある通り、「定期的に継続して買い付け」を行う必要があります。積み立ての頻度は、毎月、2ヶ月に1回、年2回のボーナスのみなどです。金融機関によって、積み立て頻度の選択肢は異なりますので、確認するようにしましょう。一度にまとまった金額で、非課税投資したい方にはデメリットと言えます。

(3) 商品数が少ない、個別株やREITが運用できない
メリットの裏返しでもあるのですが、つみたてNISAは商品数が少ないので、幅広く商品を選びたい方にとってはデメリットと言えます。本稿を執筆している11月8日時点では、インデックス型の投資信託が103本、アクティブ型の投資信託が14本で、合計117本となっています。
また、「つみたてNISA」では、個別株やREITが対象ではありません。よって、非課税枠の中で、国内・海外の個別株やREITへ投資したい方はNISAを選んだ方が良いでしょう。

(4) 余った非課税枠の繰越はできない
余った非課税枠を翌年に持ち越すことはできません。例えば、2018年の投資金額が20万円で、残り20万円の日課税枠が使い切れなかった場合、翌年の2019年にその20万円を持ち越して60万円分投資するということはできません。

(5) 損益通算も繰越控除もできない
「つみたてNISA」では損益通算も繰越控除もできません。通常の課税口座では、確定申告をすることで他の金融機関で取引した株や投資信託などと損益通算ができます。例えば、特定口座(金融機関A)での損益がプラス30万円、特定口座(金融機関B)の損益がマイナス10万円だった場合、損益通算することができるので、利益30万円-損失10万円=20万円となり、20万円が課税対象になります。さらに、損益通算しても残った損失分は、3年間にわたって繰越控除できます。

(6) スイッチングと分配金再投資は「新規買い付け」とみなされる
スイッチングと分配金を再投資する場合は、新規の買い付けとみなされます。つまり、非課税枠を消化することになります。非課税枠40万円を使い切っている場合は、スイッチングや分配金の再投資ができないので、注意が必要です。なお、スイッチングとは、持っている金融商品を売却し、別の金融商品を買い付けて入れ替えることです。

(7) 非課税期間が20年で終了する
非課税期間は20年と長いのですが、期限がある点がデメリットです。
例えば、「つみたてNISA」で投資した40万円の資産が、非課税期間の終了時に30万円に下がってそのまま保有する場合を考えてみます。この場合、「つみたてNISA」口座から課税口座へ移管することになりますが、その際の取得価格は30万円になります。
その後、価格が上昇し40万円で売却したら、10万円が利益とみなされて、約2万円の税金がかかるのです。本来は40万円で購入したので10万円分は元の価格に戻っただけですが、この10万円分は課税対象となるので注意が必要です。

(8) 所得控除の対象ではない
iDeCoでは、積み立てた金額は全額、所得控除になります。そのため、所得税・住民税が軽減するのですが、「つみたてNISA」では、積み立てた金額は所得控除の対象にはなりません。

では、「つみたてNISA」を始めるにあたって、注意すべきことはどういうことでしょうか。

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