はじめに

【第8回】株式投資の世界

――ここでようやく、株式投資の具体的な話を聞くことになりました。実際にNISAやiDeCoを始められて、個別株への投資についても興味が湧いてきたのではないですか?

有野:まず、へぇ~って思ったのが、「いまは株券が全部電子化されていて、昔の紙の株券はなくなっている」っていう話でしたね。昔の映画みたいに、カバンをバカって開けて株券を見せて、悪者がニヤって笑うようなシーンは、実際にはもうないんやなぁって。

あと印象に残ってるのは、小さい会社だと1つのヒット商品で業績がドカンと伸びて、それをきっかけに株価がめちゃくちゃ上がったりするけど、マイクロソフトとかソニーみたいな大きい会社になると、多少ゲームがヒットしたくらいじゃうま味が小さいし、株価もそんなに上がらないって話。大きな会社って厳しいんやなって。藤川先生が僕の好きなゲームで例えてくれたので、すごくわかりやすかったですね。

――株の個別銘柄は、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざのように、直接的ではない会社が狙い目という話は面白かったですね。

有野:そう! 夏にかき氷が売れるから、氷屋とかシロップを作るメーカーが儲かるのは当たり前で、まだ誰も儲かることに気付けていない会社が狙い目って聞いて、誰も気付いていないところを探すのはサスペンス映画みたいで面白そう、って思いました。かき氷機の刃物作ってるメーカーとか細部にいくねんな。

仕事柄、情報番組で流行りを早く知れるのは得なんですよ、って言われて、自分で少し考えてみたけど、「そのことに誰も気付けていない」のか、「その発想が正しいのか」について、どうやって確認すればいいのかわからへんし、まだ銘柄を買うところまで踏み込めてないですね。また機会があったら、その辺りについて聞いてみたいなぁ。


【第9回】今さら聞けない「インボイス制度」入門

――世間でも話題になっている「インボイス制度」についての授業でしたが、インボイス制度は有野さんご自身にも関りが深いものですよね?

有野:松竹芸能からも「インボイスの登録番号を教えてください」って言われているし、勉強せんとあかんなぁと思ってたけど、会社の重役から「とりあえず、様子見でええんちゃう?」って言われてるし、いまのところはまだ様子見していますね。実はインボイスには登録して番号も持ってるけど、まだ松竹には伝えてなくて、なんかモヤっとした状態です。

これだけ世間で反対の声がたくさん上がってるし、ひょっとしたら廃止とか延期になるんちゃうかなって思ってたけど、小島先生は「インボイス制度は、今回、満を持して始まる制度だし、廃止にはならない」って言ってて、その通りになったので「小島先生スゲー!」って思いました(笑)

――授業の中で、「これからはインボイス対応の領収書がもらえるかどうか、グルメサイトで検索できるようになるかも」といった話がありましたが、実際にインボイスの情報を掲載しはじめたサイトもあるようですね。

有野:へぇ〜、そうなんや! 芸人でも少し売れっ子になると、タクシーも外食も「インボイス書いてます」って言われだしてて、早いなぁって思ってます。……まだタレント側では「インボイスじゃなきゃあかんようになった」なんて話は聞いたことありませんね。でも、将来はやっぱりそうなるんかなぁ。様子見ではあるけど、もし松竹がそうなったらさすがに無視できんやろな~。


【第10回】売買だけじゃない!株式投資の魅力

――この回は第8回の授業と同様、株式投資の授業ですが、高配当株や株主優待など、少し踏み込んだ内容になりました。

有野:三井先生が「株式投資は『推し活』のようなもの」って言ってて、なるほどなぁって思った。自分が好きで応援したい会社を見つけて、その株を買うほうが腑に落ちるし、関心を持てる気がします。

誰でも知っているような大会社でも、上場していないところがあるっていう話は意外で面白かったですね。授業の後にちょっと調べてみたんやけど、サントリーとかJTBとかは上場してへんのね。昔は上場してたけど十分に名前が知られたから上場をやめるとか、会社によっていろんな理由があるみたいやけど、「株主にああだこうだ言われたくないから上場をやめた」って話は、社長の考えがユニークでおもろかったな。

――この授業を通して、有野さんは「自分には株主優待が向いてそう」とおっしゃっていましたが、実際に株主優待を調べたり、買ったりされましたか?

有野:よく聞いてくれました! 実は授業の後、本屋さんに寄って株主優待の本を買ったんですよ。パラパラとめくってみたんやけど、株主優待って本当に数が多い。ユニークなものも少なくないから、もっとちゃんと調べてみたいな。先生が「家族と選ぶのも楽しい」って言ってたし、僕の中では、文房具と化粧品かな。今度奥さんと子どもと一緒に優待の本を読んでみようかな。

――ということは、まだそれらは実行に移されていないわけですね?

有野:まだやってません(笑) まだ、仕事がバタついてるから。


今後、知りたいお金のことは?

――ここまで全10回の授業を一気に振り返っていただきました。この「お金の学園」の企画を通して、考え方やモノの見方などにどんな変化がありましたか?

有野:変わったなぁと自分で思うのは、いろんな先生に投資とか資産運用の話を聞いて、お金の話をするのはいやらしい、って考えは間違いってこと。自分で稼ぐお金なんやから大事にちゃんと使う。その為に貯金も大事やけど、資産運用は絶対にせなあかん、って考え方になったこと。まだまだわからんことはたくさんあるけど、とりあえずニュースとかでNISAやiDeCo、株の話題が出てたら「おっ」と思うようになりました。以前も興味が全くなかったわけやないけど、本格的に興味を持つきっかけになったことは確かやね。

――この企画で、解消された不安や疑問などはありますか?

有野:もちろん、もっといろいろと聞きたかったなぁとは思ってます。でも、先生たち全員が「知らないことで、みんなに損をしてほしくない」っていう姿勢で話をしてくれはって、それに感動しました。自分も、こういう大人になるべきやなって感じましたね。

正直に言って、1回の授業だけで理解するのは難しいところもありましたけど、自分がこれから何を勉強すべきなのか、何をやらなきゃいけないのか、ってことが再確認できたのは本当に良かった。人生、まだまだ勉強せなあかんことがたくさんあるんやなって。51歳、まだまだ勉強するで!

――最後に「お金の学園」は休載となりますが、再開した際に知りたいお金に関するテーマがあれば教えてください。

有野:2024年から始まる「新NISA」については、もう少し詳しく知りたいな。あと、株で失敗した人に「なんで失敗したん?」って聞いてみたい(笑) 失敗の原因を聞くのって、成功した人の話よりも役に立ちそう。藤川先生が「塩漬けはよくない」って言ってたけど、何があかんのかって、実際に塩漬けでやられた人の話も聞いてみたいかな。

あとはクラウドファンディングとか、暗号資産とかFX(外国為替証拠金取引)とか、聞いた事はあるけど実際にどんなもんか、まったくわからへんものについて、教えてもらえるなら教えてほしい。人任せじゃなくて自分で調べろよって突っ込まれそうやけど(笑) みんなに知って欲しいから、連載って形にしてるんですよ。読んでる皆さんも生徒です。では、授業再開まで、解散!

有野晋哉
1972年2月25日生まれ。大阪府出身。テレビやラジオ、CM、雑誌の連載などマルチに活躍。コンビで公式YouTube「よゐこチャンネル」も開設しており、幅広い世代から支持を得ている。自身が50歳を迎えた2022年に、お金にまつわる知識の大切さに目覚め、日々勉強中。

ライター:新井奈央

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