はじめに
メリット1:改修の自由度が高く、差別化を図れる。
メリットの1つめは、改修の自由度が高いことです。マンションの場合、構造や規約といった制限で、理想のリフォームができないケースも少なくありません。
一方、戸建の場合、特に木造であれば、構造上壊せない柱などは一部あるものの、かなり自由な改修をすることができます。
最近は、DIYリフォームで理想の内装に仕上げて、物件の差別化を図り、周辺よりも高い賃料を目指すオーナーも現れています。
メリット2:候補物件がたくさんある
昨今は、少子高齢化などを背景に空き家問題が深刻で、ニュースでも頻繁に特集されるようになりました。そうしたことから、空き家の取引相場は(場所にもよりますが)かなり低下しており、物件数も上昇の一途をたどっています。買い手からすると「選び放題」といっても過言ではないでしょう。
ちなみに、「買いやすいのはいいが、借り手がいなかったら投資の意味がない」と思うかもしれません。しかし、売買に比べ、賃貸はより多様なニーズにアプローチすることができます。特に最近では「地元で、少しでも安い賃貸物件を探している人」といったターゲットだけでなく、「週末の趣味別荘を探している人」「ワーケーションの拠点を探している人」など、新たなライフスタイルを求めている人達のニーズにアプローチしていくこともできるでしょう。
メリット3:転用させやすい
戸建の場合、今後の社会情勢に合わせて、運用方針を変えやすい点もメリットとして挙げられます。例えば、ワンルームマンションの場合、入居者がなかなか見つからずに、賃貸以外の運用方針を考える場合でも、「賃料を下げて募集」「可能な範囲でリフォームして、コンセプトを決めて募集」「単身でワンルームマンション購入を検討している人に売却」といった出口戦略程度に限られます。
一方で、戸建の場合は、賃貸の他にも「中古戸建の購入を検討している人に売却」はもちろん、「解体して更地にして、売却や賃貸する」方針も考えられます。つまり、”コレがダメなら次はこの戦略”という選択肢が増え、”何もできず八方塞がりになる”リスクを抑えられるのです。
もちろん、その立地環境として、それぞれの出口戦略の需要が僅少なエリアでないか、再建築ができないなど、特殊な制約がないかを事前に把握しておくことは重要です。