はじめに

慎重になりつつ利益確定を

慎重になる方法1:分散

最後のメッセージは、慎重になっていただくということと、景気は結構いいところまで来てますから、利益確定をしてくださいということです。

慎重になるためには、もちろん分散をしていただくということもありますが、例えば、資料で示しているものはよくあるリスクとリターンの平面図を取っています。横にいくとハイリスクですね。上にいくとハイリターンを示します。ですから右上のゾーンがハイリスク・ハイリターンですね。

茶色を見ていただく通り、日米のREITがかなりハイリスク・ハイリターンの商品だということがわかります。今慎重になっていただくためにはどうすればいいかということですが、ひとつは例えば、右上にあるリスクの高い資産への投資を、少しずつでもいいので左下に落としてくださいということです。具体的にはS&P500指数、アメリカの株式ですとか、欧州のハイ・イールド債券、欧州の株式とかアメリカのハイ・イールド債券ですね。

今から全部やる必要はないですから、皆さん、ある程度利益確定していただいて、安全な資産に少しずつ移行し始めてください。

慎重になる方法2:円ヘッジ

もうひとつ、慎重になるためには、円ヘッジがあります。

青のグループは円ヘッジをしていない資産のリスクとリターンのプロファイルです。赤はヘッジをした資産のリスクとリターンのプロファイルです。円ヘッジをすると青から赤に移すことができるわけです。

つまり、リスクとリターンをそれぞれ落とすことができるんです。期待リターンも下がりますが、その分ポートフォリオのリスクも落とすことができます。例えば投資信託で、アメリカのハイ・イールド債券のヘッジなしをお持ちの方がいれば、ヘッジありのコースにスイッチングするということです。

生き残ってきたプロの投資家が何をしているかというと、常に備えをポートフォリオに持っておくということなんですね。もちろん分散をすることも大事ですし、何かのために円ヘッジをかけていただく、ということが重要だと考えてます。

最終的にアメリカは、いつかはわかりませんけれども、景気後退していくわけです。そうするとアメリカは利下げをします。利下げをするとゼロ金利の日本との金利差が詰まりますから、当然ドル安円高に最終的にはいきます。

アメリカは世界最大の貿易赤字国ですから、ファンダメンタルズはドル安なんですね。ですから最終的にはドル安円高になるはずなんです。そこに備えていただくためにも、ヘッジ型に入れ替えをしていただくということは今重要なポイントだろうと考えています。

慎重になる方法3:インカム投資

もうひとつ、慎重になるために重要なのは、インカム資産に投資をしていただくことです。

それは、今ポケットに入れられるものは全部入れていっていただくということです。投資をしながらポケットに入れるということは、インカムをとることなんですね。利益を確定させるのと同じです。

左側のチャートで示しているのはアメリカの高配当株式のリターンの源泉です。グレーの100は元本ですね。青で示している部分が受け取りの配当金、緑で示しているものがキャピタルゲインです。これは高配当株式ですから、ちゃんとインカムが積み上がっていくということなんです。

かたや右側を見てみましょう。右側はアメリカの成長株式を示しています。成長株式は、簡単にいうとIT株みたいなものですね。将来の成長性が非常に高い企業に投資をしてます。将来の成長にかけてますから、成長株式というのは配当をそんなに出さないわけです。その代わりキャピタルゲインで報いよう、というのが成長株式です。もちろん長期何十年と投資される方にはこの成長株式をおすすめしますが、少しずつ利益の確定を出していきたいなという方は、あまりキャピタルゲインのことは考えずにインカムを中心に据えていただいて利益の確定を進めていただくということです。

利益の確定というと全部売らないといけないんじゃないかと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。インカムに投資をするということは、利益を確定させることと同じ効果があるんです。

時間になってしまったので私の話をまとめようと思います。ポイントは3つです。

まず、投資は継続していただいて結構ですということ。そしてもう2つめは、少しずつ慎重になっていただくということ。3つめは、円ヘッジをかけていただくことで、慎重にポートフォリオを入れ替えてリスクの低いものに少しずつ入れ替えていただくということです。

今重要な投資というのは継続していいですよ、ただし慎重になっていただくということと、利益の確定を、例えばインカム資産に投資をするという形で少しずつ進めてください、ということになります。

私の方からは以上です。ありがとうございました。

(会場拍手)

J.P.モルガンの投資戦略

岡本: ここからは今の話を踏まえまして、J.P.モルガンがこういった環境の中での選択肢と考える投資戦略について私の方からお話をしたいと思っています。

重見から相場の話をさせていただきましたけれども、一言でいうと慎重な見方をしなくてはいけないのではないか、という話が多くあったかと思います。確かに日経平均ひとつを見ても14連騰(2017年10月22日時点)と、57年ぶり半世紀ぶり以上の上昇となっていて、皆さんが投資をする中で、一体どこが売りのタイミングなのか、これからどういう投資をすればいいのか、迷われている方が非常に多いかと思います。

そういう中で我々が考えている運用のやり方というのが、先ほどの話でも何度も出てきましたインカム投資と言われるものです。

まず簡単にインカムとは何か、ご案内させていただきます。インカムとは資産を持っているだけで入ってくる収益です。例えば債券のクーポン、利息、株式でいうと配当金です。これらは、1回買えば売却しなくても安定的に入ってくる、積み上がっていく収益になります。この収益をインカム収益、インカムゲインと呼びますけれども、これに注目して投資を行っていこうというのがインカム投資です。

我々J.P.モルガンでは、インカム投資に注目している投資信託として、「JPMベスト・インカム」という投資信託を全国の皆さんに、証券会社様、銀行様を通じて販売させていただいています。今日はこちらのご案内を最後にさせていただきたいと思います。

商品のポイントを3つに簡単にまとめると、

  1. 利回り
  2. リスクを抑制
  3. お任せ運用

この3つが、この商品のポイントとなります。利回り水準がどのくらいかと言いますと、4.4%です。この利回り水準を高いと思うか低いと思うか、人によって捉え方の違うところがあると思いますが、現在の市場環境だとだいたい4〜5%くらいの利回りの商品です(2017年10月22日現在)。

次のページをご覧ください。このグラフは月次の騰落率、価格のブレ幅を各資産と「JPMベスト・インカム」を比較しているものになります(2017年6月末現在)。

ご覧の通り、価格のブレ幅は、他の資産と比べてかなり低めになっているのがわかると思います。例えば、世界ハイ・イールド債券よりも価格のブレ幅は低くなっています。利回りは世界ハイ・イールド債券の方が高いけれども、そこだけに投資をしているとリスクは高めになってしまいます。でも、「JPMベスト・インカム」は、ハイ・イールド債券よりもリスクを抑えられているというのが特徴です。オーストラリア国債やREITと比べても値動きのブレ幅が低くなっています。

この理由が2つめのポイント、徹底した分散と為替ヘッジです。

いろいろな資産、銘柄、地域にも分散して価格の値動きを安定化させたり、為替ヘッジをしたりして、価格のブレ幅、リスクを抑えています。

ポイントの1と2は非常に重要です。リスクを抑えながら4〜5%の利回りを、というのがこの「JPMベスト・インカム」なんです。

次のポイント3、お任せ運用ですが、この商品はJ.P.モルガンが総力を結集して、皆さんの代わりに運用している商品です。J.P.モルガンは、現在アメリカ、世界の銀行の時価総額ランキングで一番大きな金融機関になっています。その資産運用部門が我々JPモルガン・アセット・マネジメントという会社であり、その運用担当者たちの総力を結集しているのが、この「JPMベスト・インカム」という商品です。

アロケーション型ファンド、バランス型ファンドというと、例えばETFやインデックスなどを集めたような運用戦略も世の中にはいろいろあります。しかし、この「JPMベスト・インカム」はそれぞれの資産の運用も、一つひとつ運用のプロがしっかりと分析して、運用しています。そこが、ETFなどを集めているものとの最大の違いとなります。

最後に私からのメッセージをお伝えして終わりにしたいと思います。

分散投資という点では、「JPMベスト・インカム」は、80ヵ国・地域以上、10資産、1888銘柄に機動的に資産配分しています(2017年8月末現在)。

また、インカムに着目した運用は、長く持ち続けるほど、着実にインカムが積み上がりますので、長期運用に適しています。

まさに、この資産運用の基本をしっかりとおさえられるものが、今日お話しした「JPMベスト・インカム」だと思っています。

私からは以上になります。低金利を生き抜く運用術をお話しましたが、今これという資産はなかなか難しいかと思います。そういった中でこのインカム投資を皆さんの投資戦略のひとつとして頭の片隅にいれていただけると幸いです。

本日は、大変貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。ご静聴ありがとうございました。

(会場拍手)

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