はじめに
SBI証券でVポイントを貯めるには?
では、SBI証券でVポイントを貯める方法を確認していきましょう。
●クレカ積立
SBI証券では三井住友カードを利用した「クレカ積立」で毎月5万円まで投資ができます。クレカ積立をすることで、Vポイントが貯められます。
クレカ積立のVポイントの還元率は、クレジットカードの種類によって異なり、0.5%~5%となっています。一般カードの三井住友カード(NL)は0.5%ですが、各種ゴールドカードだと1.0%、各種プラチナカードだと2.0%、そして最上位の「三井住友カード プラチナプリファード」だと還元率は5.0%にアップします。
ただし、上位のクレジットカードは年会費も有料です。クレカ積立で毎月5万円ずつ投資した場合にもらえる年間のポイント数と年会費の差額をチェックしてみましょう。
毎月5万円投資するということは、1年間で60万円投資できる計算です。得られるポイントから年会費を引いた差額は、年会費無料の三井住友カード(NL)がもっとも多くなることがわかります。新NISAの生涯投資枠は1800万円。途中売却をせずに最長30年にわたってこの投資を続けた場合、ポイントと年会費の差額は単純に30倍になります。
もっとも還元率の高いプラチナプリファードは年会費が3万3000円(税込)ですが、5%のポイント還元によって3万ポイントが得られます。見方を変えれば「プラチナプリファードを実質3000円で持つことができる」ということもできます。しかし、プラチナプリファードのその他の特典を使ってメリットが得られる生活をしている方ならばともかく、そうでなければ一般カードの三井住友カード(NL)でいいのではないでしょうか。
新NISAのつみたて投資枠では、年間120万円まで投資ができます。月10万円投資できる計算ですが、SBI証券では本稿執筆時点(2024年1月26日)で月5万円までのクレカ積立にしか対応していません。月5万円以上投資したい場合は、NISA口座に入金して投資をする必要がありますが、5万円を超える部分にはポイントがつかない点には注意しましょう。
報道によると、2024年3月中にクレカ投資による積立投資の上限額を10万円に引き上げる内閣府令の改正を進めているとのこと。これが実現すれば、SBI証券でも2024年3月以降に「クレカ積立10万円」ができるようになるかもしれません。
仮に月10万円のクレカ積立をした場合の年間のポイント数と年会費の差額も試算しました。
SBI証券で毎月10万円クレカ積立ができたら、もらえるポイント数は倍になります。プラチナプリファードでは年間6万ポイントがもらえるようになり、年会費との差額も2万7000円と、この中でもっともお得になります。毎月10万円投資だと新NISAのつみたて投資枠を15年で使い切り、実に40万5000円ものプラスになる計算です。
これならばぜひプラチナプリファードを使おう!となるかもしれませんが、ここまでの破格の高還元が今後も続くのかは心配なところです。還元率が減る可能性も考えておいたほうがいいでしょう。
なお、三井住友カード ゴールドは、年間100万円利用するとVポイントが1万ポイントもらえるうえに、以後の年会費が永年無料になります。これをもし達成できたら、毎月10万円のクレカ積立で年間のポイント数が1万2000ポイント、15年で最大18万ポイントにできる計算ですので、狙ってみるのもよいかもしれません。ただし、SBI証券でのクレカ積立は「100万円利用」の対象外ですのでご注意ください。