はじめに
楽天証券で楽天ポイントを貯めるには?
では、楽天証券で楽天ポイントを貯める方法を確認していきましょう。
●クレカ積立(楽天カードクレジット決済)
クレカ積立は、クレジットカードの楽天カードを利用して投資信託の積立ができるサービスです。毎月5万円まで投資信託の積み立てができます。
クレカ積立を利用すると、積立額の0.5%〜1%のポイント還元が得られます。ポイントの還元率は積立銘柄や利用している楽天カードの種類によって、次のように異なります。
代行手数料とは、投資信託の販売会社(ここでは、楽天証券)が受け取る手数料のこと。年率0.4%(税込)以上ならば一律で1%、未満ならば0.5%〜1%の楽天ポイントがもらえます。信託報酬の安いインデックスファンドなどは「未満」になりますが、それでも毎月のクレカ積立によってポイント還元が得られるのは大きなメリットでしょう。
●楽天キャッシュ
楽天カードから電子マネーでチャージする「楽天キャッシュ」を使って投資信託を購入すれば、投資信託にかかわらず一律0.5%の楽天ポイント還元が受けられます。楽天キャッシュの利用上限も毎月5万円までとなっています。
つまり、クレカ積立と楽天キャッシュ決済を併用することで、合計10万円まで楽天ポイントの還元対象にできます。新NISAのつみたて投資枠では、年間120万円まで投資が可能。楽天証券の場合、その全額をポイント還元の対象にすることができる、というわけです。
ただし、楽天ゴールドカードは年会費2,200円(税込)、楽天プレミアムカードは年会費11,000円です。年会費を払ってもお得になるかは、投資額により異なります。
たとえば、クレカ積立のみで毎月5万円ずつ投資した場合にもらえるポイント数(代行手数料0.4%未満の商品を購入・楽天ポイントの利用なしの場合)は、次のようになります。
毎月5万円投資するということは、1年間で60万円投資できる計算です。得られるポイントから年会費を引いた差額は、年会費無料の楽天カードがもっとも多くなることがわかります。新NISAの生涯投資枠は1800万円。途中売却をせずに最長30年にわたってこの投資を続けた場合、ポイントと年会費の差額は単純に30倍になってしまいます。
同様に、クレカ積立と楽天キャッシュを併用して月10万円投資した場合はどうでしょうか。
楽天カードによる1年間の還元率は月5万円投資の場合と同じですが、楽天キャッシュの還元率は楽天カードの種類に関係なく0.5%ですので、毎年もらえるポイント数が3000ポイント(月5万円×0.5%×12か月)増えます。月10万円投資を続けた場合、新NISAの生涯投資枠は15年で使い切る計算です。
毎月5万円でも10万円でも、ポイント数がもっとも多くなるのは楽天プレミアムカードですが、年会費との差額を考えるとマイナスになってしまいます。楽天プレミアムカードのその他の特典を使ってメリットが得られる生活をしている方であればいいのですが、そうでなければ楽天カードで十分ではないでしょうか。