はじめに
直近四半期の営業利益率は大きく改善
画像:亀田製菓「2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 」
2024年2月2日に発表された2024年3月期の第3四半期決算では、①売上高予想は70,136(百万円)、②前年比-2.4%、③営業利益2,895(百万円)、④前年比-7.5%。第三四半期までの累計の数字だと、このように売上、営業利益とも前年比割れなので、回復しているように見えないのですが、直近の四半期(10-12月)だけを取り出すと見える景色が変わります。
10-12月の売上高26,069(百万円)(前年比+1%)、営業利益2,041(百万円)(前年比+41.8%)と増収増益。営業利益率は前年の5.6%から7.8%へと大きく改善されています。
9月に主軸商品のひとつ「亀田の柿の種」を値上げしたことが功を奏しており、それによる買い控えは起きていません。また、お土産屋さんや百貨店向けの商品も堅調で、インバウンド需要を取り込み好調です。ただ、全体の売り上げの15%程度を占める海外事業が不調で足を引っ張っており、まだまだ全面回復とはいえない状況です。