はじめに

亀田製菓、成長のカギは?

当社がコロナ禍のピークを超えて、さらなる成長を遂げるかどうかの鍵を握っているのは、2022年に就任したCEO兼会長にあるといえます。

亀田製菓のビジョンは「ライスイノベーションカンパニー」であること。当社のバリューを活かし、お米の可能性を最大限に引き出すことで、社会に対して新価値・新市場を創造していきたいと表明しています。

画像:亀田グループ「中長期成長戦略2030

日本の代表的な食物”お米”を扱う企業ですから、CEOは当然日本人!と思うのは、もう古い考えなのでしょうね。CEOに就任したのは、インド出身のジュネジャ氏。1984年に生物工学を学ぶため、日本に研究員として来日。食品工業化学を学び博士号を取得。日本に帰化し、2014年ロート製薬副社長に就任、その後当社にベットした人物です。

ジュネジャ氏自身は、30年以上「亀田の柿の種」のファンで、「亀田には大きなポテンシャルがある」と言い切っています。「亀田製菓自身が、そのポテンシャルに気づいていない」とも。

まず、ジュネジャ氏が行った改革は「価格訴求」から「価値訴求」へと社員の意識を変えることでした。米の価格から、商品の価格を決めるのではなく、消費者が最大どれくらい価値を感じるかで価格を決めること。少子高齢化で人口が減少していく中、若い人に米菓を食べてもらうために、消費者の動向を調べて、ニーズをキャッチした商品開発を行うことに注力したそうです。

そういわれてみれば、最近の亀田製菓は、ネーミングもユニーク。「サクサクとまらない! 無限のり」「堅さの新領域! 考えるな、かみ砕け! バリっとポテト」「250%パウダアアア! ハッピータン」。こうしてネーミングを入力しながらも、ふふふと笑いが込み上げます。社員のみなさんが楽しみながら作っている様子が目に浮かびます。ジュネジャ氏の座右の銘は「夢と笑い」ですから、その想いが社内に浸透しつつあるのではないでしょうか?

就任からまだ3年ですので、ジュネジャイズムが完全に浸透するのはもう少し先のお楽しみです。

画像:亀田グループ「中長期成長戦略2030

2023年8月に策定された「中期成長戦略2030」では、戦略骨子として、亀田製菓の「進化と勝ち筋」がかなり明確に記載されています。2030年には売り上げ1,400億円(現状の約1.5倍)、営業利益140億円(現状の約3倍)を目指すとしていますので、それが実行されるなら、株価も今の3倍程度には上昇してもおかしくないことになります。

米菓の魅力が、海外でもっと認知されれば、計画達成はそれほど難しくないように思います。柿の種をこよなく愛するジュネジャ氏が、今後株価をどこまで引き上げてくれるか、止まらない無限のりを食べながら、見守ることにしましょう。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward]

この記事の感想を教えてください。