はじめに

繰上返済のデメリット

一方繰上返済には以下のとおり、デメリットもあります。

・住宅ローン減税による減税額が減る
・万が一の備えが薄くなる
・手数料がかかる

住宅ローンを組んでマイホームを取得する場合、一定の要件を満たせばご自身の所得税もしくは住民税から一定額の減税を受けることができます。住宅取得時期や住宅の種類等によって異なりますが、住宅ローン減税が受けられるのは長くても13年間です。住宅ローン減税額の上限は原則年末の住宅ローン残高によって異なります。繰上返済をすれば住宅ローン残高が減少しますから、住宅ローン減税の期間内であれば減税額は減るでしょう。

また、繰上返済をすると、手元資金が減ると同時に団信(団体信用生命保険)の補償も減ることとなります。団信は住宅ローン契約時に同時に加入し、住宅ローン契約者が万が一のとき、住宅ローン残高を本人に代わって返済するものです。団信の補償額は契約者本人がもつ住宅ローン残高となります。したがって、繰上返済をすることで団信の補償額も減額します。

最後に、繰上返済には通常手数料がかかります。フラット35やネット銀行を中心として手数料がかからないところは増えてきましたが、数千円~数万円必要になる場合もあります。個別に確認が必要です。

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