はじめに
実際に投資を始めるには?
投資を始めるためには、まず証券会社の口座開設が必要です。
株を始めたいと思ってネットで検索すると、情報が氾濫していて、結局どの証券会社がよいのかわからない……となってしまう方も多いかもしれません。
そこで初心者におすすめしたい方法のひとつをお話しします。
証券会社で口座開設する
証券会社は、大きく2種類に分けることができます。
・店舗型証券会社
・ネット証券会社
筆者がはじめて口座を開いたのは店舗型証券会社でした。「100万円預けると、1年で海外旅行に行けます!」という当時の店頭セールスに乗り、中国ファンドといわれる安全性の高い公社債投資信託に預けました。1980年代後半から1990年頃は、1年ものの中国ファンドで年利6-7%だったと記憶しています。
店舗型証券会社では担当者がつきます。その新任担当者の勧めもあり、預かり金口座に入れていたお金で「光通信」の個別銘柄を購入したことが、筆者が株式取引を始めたきっかけとなりました。
約70万円で購入し、短期間で急激に値上がりしたため、売却のタイミングもわからず担当者からアドバイスをもらいながら取引を行い、株価が倍になったところで売却。利益を得ることができました。
当初は、株式の知識はほぼないに等しかったため、投資しながら担当者から教えてもらい、証券会社から定期的に送られてくるレポートなどを読み知識を得ていきました。ちょうどその頃、ネット証券が登場し、この後はネット証券でも口座を開き取引を行うようになります。
「独学で投資を始めるのはハードルが高い」と考える方は、まず店舗型証券会社に口座を開き、担当者から情報やアドバイスをもらいながら知識をつけていく手法にも一考の価値があると考えます。
この場合のデメリットは、ネット証券に比べて手数料が高いことや、知識やアドバイスのレベルが担当者によってはマチマチなことです。
ただし、口座開設は無料で、無料の投資セミナーなど情報入手のメリットもあるため、まずは口座開設してみてはいかがでしょうか?
取引に慣れたら、筆者のようにネット証券に比重を移していくことで不安なく投資を始められるのではないでしょうか。
ネット証券の最大のメリットは手数料の安さです。アドバイス不要という方は、はじめからネット証券に口座を開設するとよいでしょう。
初心者におすすめしたい投資信託の積立
証券会社で扱っている金融商品は主に以下の通りです。
・株式
・投資信託
・債券
・FX
・為替
店舗型証券会社では、担当者に予算やリスクの許容範囲などを相談するとおすすめの金融商品やアドバイスをもらえます。
今までお話した筆者の体験は主に株式投資についてですが、投資をこれから始めたいという方には積立の投資信託もおすすめします。
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつにまとめて、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用、得られた収益を投資家それぞれの投資額に応じて分配する仕組みの金融商品です。最低積立額は証券会社によりますが、店舗型証券会社で最低毎月1,000円から積み立てられます。
毎月一定額を自動的に買付けするので、購入のタイミングに悩むことがありません。ほかにも毎月の購入日が決まっているので、相場の動きによる価格のブレを分散することになり、リスクを軽減することができます。これは「ドル・コスト平均法」と呼ばれる投資手法で投資期間が長いほどリスクの軽減になります。
投資信託の商品数は非常に数が多く、2017年9月末での株式投信は約6,000本です。
といっても証券会社によって扱う商品は限定され、さらに多くの人が購入する商品も大体決まっているので不安に思うことはありません。選ぶ際のチェックポイントを2つ挙げておきます。
・配当(分配金)再投資の商品を選ぶこと
・信託報酬の安いものを選ぶこと
配当(分配金)を再投資することで複利効果を得ることができます。また信託報酬は、投資信託を保有している間に投資信託の保有額に応じて日々支払う費用なので、安いほうがよいですよね。担当者から商品を勧められた場合、この2点は確認しておきたいポイントです。
最後になりますが、積立の投資信託は普段相場をチェックする時間がない方も気軽にスタートできる金融商品ですが、これらは元本保証がない金融商品です。
“気軽”といっても自ら商品について理解するための努力は必要です。スモールスタートできる積立の投資信託で経験を積み、投資で資産運用できる力を身につけていきましょう。
※本記事は投資一般に関する情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。