はじめに

MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数

ここで国内のサステナブル投資に役立つMSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数をご紹介しましょう。

MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数は、親指数(MSCI 日本株 IMI指数)構成銘柄の中から、各GICS®業種分類の銘柄数50%を目標に、ESG評価に優れた企業を選別して構築される指数です。この選別手法により、ESG評価の高い企業を選ぶことで発生しがちな業種の偏りも抑制されるとのことです。

こちらの上位組入れ銘柄10社は以下の通りです。

トヨタ自動車(7203)
ソニーグループ(6758)
東京エレクトロン(8035)
日立製作所(6501)
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
リクルートホールディングス(6098)
第一三共(4568)
任天堂(7974)
伊藤忠商事(8001)
KDDI(9433)

他の銘柄も見ることができますので、個別銘柄選びのヒントになると思います。

ETFでも投資できる

またETFで投資をすることも可能です。

たとえばNF・日本株ESGコアETF(2850)は、ジャパン ESG コア指数に連動する投資成果を目指すETFです。ジャパン ESG コア指数は日本の経済活動と持続的な成長にかかわる発展の観点から中長期の成長性が期待される複数の業種の中からSolactive社の定めるESG基準に適合する銘柄や、その他の業種の中で相対的にESGスコアの高い銘柄を採用する指数。二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量にも着目しており、指数構成比は、各銘柄のESGスコアおよび時価総額を勘案して決定するので、ETFのみならず構成銘柄も調べると参考になるでしょう。武田薬品工業(4502)、任天堂(7974)、日立製作所(6501)、HOYA(7741)、キーエンス(6861)などが組み込まれています。

米国のETFでは、【EFIV】SPDR®S&P500®ESG ETFというS&P500 ESG指数に連動する投資成果の提供を目的とするETFもあります。EFIVはサステナビリティ基準を満たすS&P500企業に分散投資できるETFです。

ESGデータの透明性には注意

サステナブル投資によって、私たちは自分たちの資産を増やすだけでなく、社会に対しても積極的な貢献を行うことができます。それにより、経済的な利益と社会的な利益が同時に得られるのです。

ただし、サステナブル投資にも課題は存在します。まず、ESGデータの質と透明性の問題があります。企業によっては、環境や社会への影響を適切に報告していない場合があり、投資判断が難しくなることがあります。また企業が自身の環境への配慮を実際以上に良く見せかける行為もあるようです。消費者や投資家が真のサステナブル企業を識別できるよう、透明性と説明責任を強化することが必要といえるでしょう。

皆様の投資の参考に少しでもなれば幸いです。

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