はじめに
“ケチ”にならざるを得なかったパートナーの理由
相談者が数字を把握していなかったこともあり、この時は具体的な提案をするにはいたりませんでした。今後どうしていきたいのかを具体的に考えることや、将来を見通すライフプランを作ることの意義をお伝えするにとどまったのですが、その後、再び連絡がありました。
相談者は初回の相談でパートナーがケチだと表現していましたが、その理由がわかったので、次は2人で相談したいというのです。
パートナーは相談者のおおらかでゆったりした性格を気に入っているそう。けれど、お金の面ではおおらかすぎて将来が不安になるそうです。相談者が望む結婚式や、いずれ購入するであろう家、生まれるであろう子どもの教育費なども、今から二人で協力すれば十分に対応できると話し合ったのに、いざ一緒に住み始めてみると「今」も楽しみたいと身の丈よりもちょっと上のものを買いたがったり、時間や手間をお金で解決しようとするので、なかなか貯蓄が増えないことに不安感がつのり、厳しい態度になったとのことでした。
お弁当については、食費の予算を5万円と二人で決めたのに、相談者がランチ1回で1,000円を気軽に使うため、相談者のランチ代だけで2万円が消えてしまい、夕食で外食を楽しむ余裕がなくなるので、節約のためだったという理由がわかりました。
弁当はおおむね茶色だそう。相談者としてはもう少しキレイ目が望ましいようですが、結婚式の費用を貯めるのに必要となれば、さらには作ってもらえるともなれば納得できるようになったようです。
今も将来もお互いが納得できるお金の使い方ができるよう、自分が何を望んでいるのか、相手は何を望んでいるのか、しっかり話をして二人の共通の価値観を育てていけるといいですね。
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