損失が出た場合も確定申告を

ここまでのお話を聞くと、確定申告は、所得が一定金額を超えた時にするものというイメージを持たれるかもしれません。一般的にも利益が出たら確定申告が必要と考えてらっしゃる方も多いようです。

ですが、損失があった場合も確定申告した方がよいです。なぜなら、確定申告することによって、節税に繋がるからです。

損益通算により、その年の税金を減らせる

複数のFX業者で取引をしている場合、確定申告をすることで各社の損益を合算できます。

また、FXだけでなく、商品先物や日経225先物など「申告分離課税の先物取引に係る雑所得等」に分類されるものであれば損益通算ができます。なお、株式取引は「申告分離課税の譲渡所得」に分類されるため、FXと損益通算することはできません。

繰越控除により、翌年以降の税金を減らせる

FXでは「繰越控除」ができます。繰越控除とは、損益通算をして控除しきれない損失が残った場合は、3年間にわたって繰り越せ、翌年以降の利益と通算することができる仕組みです。

FXの確定申告に必要な書類は?

最後に、FXの確定申告をする際に必要な書類をまとめてご紹介します。税務署によっては、下記の書類とは別のものを要求される場合もあるため、事前に所轄の税務署へ問い合わせておけば安心です。

<必要な書類>
・確定申告書B
・所得税申告書第三表(分離課税用)
・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
・平成xx年分の所得税及び復興特別所得税のxx申告書付表(先物取引にかかる繰越損失用)
損益通算の結果、損失が残り、繰越控除を受けたい際に提出します。
・年間損益報告書
FX業者から取り寄せます。一般的に、WebサイトのマイページからPDFファイルでダウンロードできます。印刷しましょう。
・源泉徴収票(給与所得がある人)
・必要経費の金額を証明できるもの
領収書や明細書など証明できるものを準備します。確定申告時に提出の必要はありませんが、税務調査が来た時に説明できるように、領収書や明細書などを保存しておかなければなりません。過去5年分、隠蔽の疑いがある場合は7年遡って調査があるので、7年分は保管しておきましょう。

税金に苦手意識を持っている方は多いかもしれませんが、税金の知識を身につけることで、納める税金の額をぐっと減らして、お金を増やすことができますよ。