ブロックチェーンをフルーツに?奇想天外計画の狙い
使い道は仮想通貨だけじゃない
「ブロックチェーン」と聞くと、ビットコインなどの仮想通貨を連想する人は多いのではないでしょうか。仮想通貨の信頼性を担保しているとされるのが、この新技術です。そんなブロックチェーンを、フルーツに取り入れようという取り組みが出てきています。いったい誰が何のために動いているのでしょうか。
種なし新品種「ブラックジャックスイカ」は何がスゴいのか
従来品とドコが違う?
まもなく6月。日に日に暑さも増し、夏が近づいてきました。そんな夏のフルーツの代名詞といえば、やはりスイカではないでしょうか。筆者の地元・熊本県では、寒暖差の大きいこの時期から出荷が始まった、種なしスイカの新品種がにわかに話題を集めています。その名も「ブラックジャックスイカ」です。種なしスイカは過去いくつもの品種が生まれてきましたが、いずれも定着することはありませんでした。しかし、ブラックジャックスイカはこれまでの常識を吹き飛ばす、種なしの定番商品になりうるスイカなのです。まだ知名度も低く、取り扱っている業者の少ないレアアイテムですが、以前の種なしスイカとどう違うのか、解説したいと思います。
3年で売上高5600倍!「母の日ギフト」最新トレンド
“脱マンネリ”喜ばれるコツとは?
最大9連休のゴールデンウィークが終わると、来週末の5月13日には「母の日」がやってきます。常日頃お世話になっている母親に感謝を伝える日ですが、日本で始まったのは1931年と、かなり歴史のあるギフトデーです。母の日ギフトの定番といえば花。中でもカーネーションが最もポピュラーでしょう。しかし、毎年同じプレゼントでは、どんなに感謝の気持ちが込められていても、マンネリ化してしまうもの。そこで、母の日ギフトの商戦も定番から手を変え品を変え、進化しているようです。最新のトレンドはどんな贈り物なのか。そして、マンネリを脱して本当に喜んでもらえるプレゼントとは、どんなものなのでしょうか。
「ネットショップ起業」は本当にもう“無理ゲー”なのか
週末起業で今から成功できる?
さかのぼること20年前、1990年代はネットショップ黎明期でした。楽天市場やYahoo!ショッピングが誕生し、「自宅にいながら買い物ができる」という革命的なライフスタイルは驚きを持って迎え入れられました。かつては、ド素人でもネットショップを立ち上げて商品を並べるだけで飛ぶように売れた時代があった“らしい”です。なぜ、断定していないかというと、私はそんなうらやましいビジネス体験をしたことがないからです。今やアマゾン、楽天、ヤフーの大手3社でEC(ネットショッピング)市場シェアの半分を占めるといわれ、残りのパイをめぐって、とてつもない数のネットショップが熾烈な争いを繰り広げています。このような状況を反映して、「今さらネットショップ起業なんて完全に出遅れ、成功なんて無理」「ネットショップの廃業率知ってる?90%だよ。無理無理」「アマゾンのマーケットプレイスや楽天市場に出店しても、広告費がものすごくかかるから無理!」といった悲観的な声がネット上にあふれています。筆者は2015年にフルーツギフトショップを起業しました。世間的にはかなりの後発タイプと見られることが多く、「絶対に成功しないから起業な
送料値上げに負けない「ネット通販」の賢い3大活用法
消費者はどんな対策が取れる?
宅配便大手3社が相次いで配送料を値上げしました。それに伴って、販売価格を大幅に引き上げる小売りが増えています。今回の配送料値上げは、商品の仕入れや配送を行う多くの業者にとって、まさに大打撃というべき問題なのです。特に、商品を顧客に郵送しなければならないネットショップは、厳しい状況に追い込まれています。ネット通販を愛用している消費者は、どう対応すればよいのでしょうか。自分でもネットショップを経営する立場から、ネット通販の現状と対策について解説したいと思います。
3月から出荷開始、熊本産スイカが“独自進化”したワケ
新品種も続々と登場
日本の夏の代名詞であるスイカですが、熊本県では3月初旬から今年の出荷が始まりました。さまざまなメディアでも報道されており、それに伴って私が経営しているフルーツショップにも注文がどんどん入ってきています。出荷量で国内トップを誇る熊本県は、日本随一のスイカどころ。しかし、一般にはまだあまり知られていない事情も少なくありません。スイカ王国・熊本の現状をお伝えします。
大津波から7年、「塩トマト」は復興の灯火となりえたか
塩害からの本格復興に必要なこと
皆さんは「塩トマト」をご存じでしょうか。まだあまり存在を知られていませんが、有名なフルーツトマトをしのぐ甘さとおいしさということで、一時はさまざまなメディアで取り上げました。この塩トマトを復興の柱にしようと動いているのが、東日本大震災で大津波が押し寄せた宮城県岩沼市です。津波による塩害が出て野菜やフルーツが枯れてしまった農園が、塩害の塩を逆に活用することで、おいしい塩トマトを実らせようと活動してきました。「塩トマトで復興から立ち直る」という活動が始まってから、今年で7年。現状はどうなっているのでしょうか。
義理チョコ男性に朗報、デキる「ホワイトデー」お返しテク
ベストな選択は●●付きギフト?
バレンタインデーにチョコレートをもらえてうれしいと思う反面、「ホワイトデーのお返しをどうしよう……」と思い悩む男性は多いのではないでしょうか。何に悩んでいるかというと、それはズバリ「どんな贈り物を選べばよいのか、わからない」という点です。女性側は、バレンタインデーにとりあえずチョコレートを選べば、大きく外すことはありません。ところが、ホワイトデーのギフトには「これ」という無難かつ王道の贈り物がありそうでないものです。しかし、男性が考えているほど、喜ばれるホワイトデーギフトは頭を悩ませるものではないようです。意識調査のデータを用いて、普段はギフトも取り扱っている筆者がくわしく解説したいと思います。
3年半ぶり観光再開、いま阿蘇山と熊本で何が起きているか
震災復興の“旗印”へ高まる期待
2014年8月に入山規制が出されてから約3年半。熊本県・阿蘇山の火口周辺への立ち入り規制が、2月28日に解除されました。これによって、火口から半径1キロメートル以内への立ち入りができるようになりました。同日に行われた記念セレモニーには、熊本県の営業部長兼しあわせ部長であるくまモンや、阿蘇市のイメージキャラクターのあか牛くんが登場。その後の火口見学は濃霧で断念となりましたが、それでも現地の雰囲気は熊本が誇る一大観光地の復活に笑顔があふれていました。今回の阿蘇山観光の復活は、地元・熊本の経済にどのような影響を及ぼしうるのでしょうか。データを基に考察してみます。
一般人もマネしたい平昌五輪「もぐもぐタイム」の利点
スポーツとフルーツの意外な関係
世界中の人が固唾をのんで勝負の行方を見守った平昌オリンピック。カーリング女子の日本代表チームが歴史的な銅メダルを獲得したことも大いに話題を呼びました。その試合のハーフタイム中に見られたのが、通称「もぐもぐタイム」。かわいらしいネーミングとは裏腹に、後半戦に備える作戦会議と栄養補給を兼ねる重要な時間です。そんなもぐもぐタイムに選手たちがよく口にしているのがフルーツ。オフィスなどで見られる間食はパンやスナック菓子といった炭水化物が中心ですが、なぜスポーツ選手ではフルーツを摂るのでしょうか。その事情に迫ります。
開発8年の新品種が火をつける「国産イチゴ戦争」の行く末
40以上のブランドが乱立
今がまさに旬のイチゴ。最近はたくさんの品種が出回っており、イチゴを買うというより、「あまおう」「ひのしずく」といったブランド名で買われるようになりました。その分、国内でのシェア争いも激しさを増しています。その様子は、さながら「イチゴ戦争」といったところです。そこに今シーズン、新たに参戦したイチゴがあります。苦節8年を費やして開発された新ブランドは、イチゴ戦争の勢力図を変えるのでしょうか。
活況「いちごの日」商戦を支える「国産イチゴ」の超絶進化
国産フルーツに吹く逆風も何のその
1月15日が「いちごの日」であることをご存知でしょうか。全国いちご消費拡大協議会が「いいいちご」の語呂に合わせて制定したのが始まりとされています。この記念日を前に、主に外食産業でイチゴを前面に押し出した動きが活発になっています。しかも、多くのイベントが盛況のようで、そのほとんどで国産イチゴが使われています。どのフルーツも生産者の高齢化や安価な輸入品の台頭によって、国産品の生産量が減少しているのが現状です。ところが、イチゴに限っては国産品が大いに健闘しています。何がここまで多くの人を魅了するのでしょうか。国産イチゴの人気の理由を探ってみます。
誰もが疲弊する「帰省ラッシュ」をスマートにこなすワザ
年末年始の反省をお盆に活かしたい
長いようであっという間だった年末年始が終わって、仕事も通常運転に戻っている頃でしょうか。少し浮かれ気味だったお正月を冷静に振り返り、「年末年始で随分お金とエネルギーを使ったなあ」と、薄くなった財布にため息をついている方は多いかもしれません。年末年始の帰省の記憶が新しいうちにコストを見直し、次回のお盆や正月の帰省をよりスマートにするワザについて、考えてみたいと思います。
“21年ぶり高値”よりも深刻な「国産ミカン」の構造問題
今シーズンの不作は予測できていた
最近、国産ミカンの不作が一部メディアで報じられ、話題になっています。2017年12月の平均卸値は21年ぶりの高値となっており、私の経営するフルーツギフトショップでも仕入れ原価の上昇をひしひしと実感しています。このニュースについては、「農業の高齢化が問題」「天候に恵まれなかった」「需要が殺到したからか」など、さまざまな見方がなされています。ミカン不作問題の本質は何なのか。実際に商品として取り扱っている立場から、現状について解説したいと思います。
クリスマスケーキの「ぼっち客対応」はここまで進んでいた
過ごし方の変化に合わせて超進化
恋人と高級レストランでディナーを楽しみ、ケーキを食べた後にプレゼントを交換する――。ひと昔前まで、クリスマスといえば“恋人たちの特別な一日”というイメージが定番でした。ですが、今やそうした過ごし方は過去のものであることが、民間の意識調査から浮かび上がりました。クリスマスといえば「家族と過ごす」あるいは「一人で過ごす」という人が増えており、外食をする代わりに自宅でまったり過ごすのが、今の時代のクリスマススタイルといえそうです。こうした過ごし方の変化は、クリスマスの食卓の代名詞であるクリスマスケーキにも現れています。
イオンも熱い視線を注ぐ「熊本ローカル果物」の“うまみ”
世界最大級の柑橘類は味もギネス級?
ミカンやデコポンなど柑橘類がおいしい季節となりました。スーパーへ足を運ぶと、国内外を問わず、さまざまな産地の柑橘類が商品棚に並んでいます。特に大型店へ行くと、地方では人気があるものの、全国的にはまだ知られていないフルーツが売られていたりします。今回の記事で取り上げる「晩白柚(ばんぺいゆ)」も、その中の1つ。国内生産量のほとんどを熊本県八代市が占めている、熊本を代表するローカルフルーツです。2015年には「世界一大きい柑橘類」としてギネス認定を受けました。この晩白柚に熱い視線を注いでいるのが、流通大手のイオンです。晩白柚の何がイオンを引き付け、どんな販売戦略を進めているのでしょうか。
冬スイカに冬マンゴー、「季節逆転フルーツ」が売れる理由
気になる“味”と“値段”はどうなのか
スイカやマンゴーといえば「夏のフルーツ」というのが常識。でも近年、寒い冬の時期にも、こうした夏のフルーツの売れ行きが伸び始めているのです。ネット通販大手の楽天が11月28日に発表した「ヒット商品番付」でも、2018年の期待商品である「季節逆転アイテム」の一例として、「冬のマンゴー」を挙げています。今回は「旬の季節でないオフシーズンになぜ栽培できるのか」「夏より割高になるのになぜ売れているのか」という疑問を、冬穫れスイカを販売している立場から解説します。
5000円と2万円の「マスクメロン」、一体どこが違うのか
値段の差に刻まれた“深い事情”
筆者は本業としてフルーツギフトショップを経営しているのですが、先日、お客さんからマスクメロンについて、こんな問い合わせをいただきました。「マスクメロンは1万円以上のものと数千円で売られているものがありますが、何が違うのですか」。実は、たまたま見かけたテレビ番組でも同様の話が取り上げられていました。番組の中では「5,000円と2万円のマスクメロンの味はまったく同じで、網目の盛り上がりしか違いがありません」と回答されていました。確かに間違いではありませんが、この答えだけでは「言葉足らず」と感じます。味は同じかもしれませんが、それ以外ではいくつか違いがあるのです。今回は高級メロンを販売している業者の目線で、両者の違いについて詳しく解説します。