コロナ相場の成功で「天才」と勘違い、調子に乗った人の辿る道
利益を出した時も理由を分析する
米国株式市場では引き続きナスダック指数が史上最高値を更新するなど堅調です。日本市場でも上値は重いとは言え、大きく下落するということでもなく、3月、4月に新たに参加した投資家なども大きく利益を出した人も多いと思われます。
上昇相場でやりがちな失敗、安易に「売って儲ける」を考えてはいけない
空売りは慎重に行おう
米国株式市場でナスダック指数が史上最高値を更新しました。世界的な「金余り」と経済対策による、個人投資家の金余りが株価を大きく押し上げているということです。日本の株式市場も足もとの厳しい状況に関わらず、大きく上昇しているものが見られます。
「上昇相場」でありがちな失敗、「下げたから買う」が危険なワケ
「買い場」を見つけるには
日本の株式市場も米国の株式市場もつい数か月前には「市場最大の下げ幅」などといって大きな下落となったものが、今度は「史上最高値更新」というような状況になっています。
投資の失敗、「買ったら下がる」「売ると上がる」のはなぜなのか
他の人が買ったから買うと大失敗
新型コロナウイルスの影響が大きく、「通常」ではない投資の世界となっています。ただ、こうした異常事態であればあるほど、奇をてらった投資の方法ということでなくあくまでも投資の王道を行くことが大切なことなのだと思います。
「株価は毎日見なくていい」“好き”から始める投資生活
ゆったり楽しむ気持ちが継続のカギ
「よし、株式投資をはじめてみよう」と、まず本を手に取る方も少なくないと思います。しかし、書店に並ぶ投資本を眺めていると、“年1億円を稼ぐ”“資金を15倍にした”など仰々しいタイトルのものが多く目につきます。もちろん出版する側からすると、アピールしなければ売れないのでどうしても大げさにならざるを得ないのでしょうが、その宣伝文句を見ていると「私も投資をするなら、資産を何倍にも増やさなければいけないのでは」というような思いに駆られてしまいます。
一般投資家にとって「お盆休み」はデイトレードの好機!?
勝つための長期休暇の賢い利用法
株式投資に熱が入ると、普通のサラリーマン投資家の方でも日中の「デイトレード」をやってみようと考える人もいるかもしれません。そういう方にとって「お盆休み」は絶好のチャンスとなるでしょう。証券会社の職業ディーラーのなかには、「祝日は少ない方がよい」と考える人もいるくらい、デイトレードで稼いでいる人たちにとって株式市場がない祝日はなんともつまらない日になってしまう……という声も聞こえてきます。もちろん、そうした休日は投資銘柄の選定に使ったり、ゆっくり気分転換したりすることも大切なのですが、「1日にいくら稼ぐか」が勝負という投機家にとっては祝日が少ない方がよいということなのでしょう。
“怖くない”投資の始め方:一歩目におすすめの方法は?
積み立て投資のメリットを解説
「貯蓄から投資へ」を旗印に、政府はNISA(少額投資非課税制度)などの施策を行っていますが、実際にはなかなか投資を行う人が増えないと言われています。日本が抱える家計金融資産は1,800兆円を超え、依然、現預金重視。投資は「日本人の体質に合わない」「忙しすぎて投資する時間がない」など、さまざまな背景がありますが、今年いくつか初心者にもおすすめの制度が始まっています。
株式投資はギャンブルか あなたが損ばかりしている理由
株を買う=投資ではない
株式教室を開いていると、さまざまな人が生徒としてやってきます。もちろん、これから投資を始めようという初心者の方も多いのですが、投資経験の方も案外いらっしゃいます。そしておわかりの通り、すでに取引をはじめているにもかかわらず「株式教室」にやってくるということは、株に手を出してはみたけれど「うまく利益が出ない」「損ばかりしている」という人が多くを占めるのです。
変わりゆく相場に個人投資家はどう立ち向かうべきか
相場が変わると考え方も変わる
株を売買する、投資信託を買う、不動産投資をはじめる――このような時、投資経験者は過去の実体験をもとに投資対象やタイミングを計ることが多いものです。株式投資を行う人であれば、「円安になると、以前、円安の時に買われた株がまた買われるだろう」「米国が利上げをしたら、米国の金利が上昇し円安となって、円安メリット株が買われるだろう」こういったことを考えることもあるでしょう。今回はこうした考え方に対して私が抱く“違和感”についてお話したいと思います。
日銀が“金融政策”を決定 その時、市場はどう動く?
金融政策決定会合や米FOMCの役割
FBR(米連邦準備制度理事会)は、14日まで開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利上げを決定した――。先日、このようなニュースが報じられましたが、この「FOMC」や「利上げ」は株式市場にどのような影響を与えるのでしょうか?そして6月16日には日本でも「金融政策決定会合」が開かれ、「金融政策は現状維持」との発表がされました。この“金融政策”とは一体どんなものなのでしょうか?
知っておきたい「日経平均株価2万円」が持つ本当の意味
日経平均株価指数の算出方法とその歴史
6月に入り、新聞等では「日経平均株価が2万円台に乗せてきた」と報じられましたが、そもそも「日経平均株価」とはなにかをしっかり理解していますか?そして、この2万円という数字は、どんな意味を持つのでしょうか。今回は用語の意味とその読み解き方を解説したいと思います。
「株が思い通りに動かない」さて、あなたはどうしますか?
困った時の対処法
ゴールデンウィークは相場もお休みでしたが、日本の株価指数である「日経平均」や外国為替については米国などで取引が行われていました。日本にも祝日取引ができる「日経平均」があり、大型連休で東京証券取引所や大阪取引所が休場の間も実際に取引されていました。さすがにゴールデンウィークまで“切った張った”ということを行う人たちは限られており、実はちょっとした売り買いによって、大きな動きになることもあります。そして今回のゴールデンウィークも日経平均は休みの間に大きく上昇となりました。上昇したのであれば特に問題なさそうですが、休日前に株式を手放した人や、「空売り」といって信用取引で株を借りて売っていた人たちは大きな上昇で儲けそこない、逆に「損をした」とぼやく人もいます。
“休むも投資” 長期休暇を制する者が投資で勝つ理由
投資のヒントは身近なところに
ゴールデンウィーク期間に入り、今週、株式市場の取引所が開くのは2日だけ。3日、憲法記念日から市場も5連休となります。昨年末から今年のお正月にかけての休みは4連休でしたので、このゴールデンウィークは証券取引所、証券会社などが休んでいる期間が年末年始よりも長いということになります。取引所が休場となると「つまらない」という投資大好き人間の方もいるようですが、いつも株式の動きを見ている人にとってはよい休養となるのではないかと思います。
人の言うことを鵜呑みにするリスク 投資の身近な罠
正しく未来予測できるのは誰?
4月23日、フランスでは大統領選の第1回投票が行われ、マクロン氏とルペン氏が決選投票へと駒を進めました。今、株式市場は誰が次のフランス大統領になるのかを非常に気にしています。英国と同様に、フランス国内がEU(欧州連合)離脱派と親EU派とに分かれていることで、EU離脱派が大統領になるとEU崩壊につながり、欧州が大混乱すると言われているからです。
「地政学リスク」は本当に怖いのか? 市場との関係性
雰囲気だけで株価は動く
米国がシリアにミサイルを撃ち込んだというニュースが流れて以降、報道などで「地政学リスク」という言葉を見かけるようになりました。株式市場でも「地政学リスクを懸念して売られている」ということが盛んに報じられています。株式投資をするときには、「直近の売上高が云々……」とその企業の業績の良し悪しを気にすることが多いです。ただ、考えてみればわかりますが、その業績に反映するものが世界情勢であり、為替であり、為替変動の要因でもある金利などの動きになるのです。
「投資に無理は禁物」改めて覚えておきたい鉄則の話
身の丈にあった方法を見つけよう
新年度が本格的に始まり、電車や街の中で新入社員らしきフレッシュな若者を見かけることも増えました。株式投資の世界でも、4月は新たなスタートとして認識されることがあります。3月決算の会社も多く、投資していると「配当がいくら出たのか」「今年度の業績はどうなるのか?」と気にすることも多い時期。新たに投資を始めよう、と考える方も多いのではと思います。
「生兵法は大怪我のもと」目先の利益に振り回されるな
リスクのない儲け話はない?
桜の開花宣言が発表され、いよいよ4月が始まりました。株式投資をしている人にとって、実は3月末は「配当」や「株主優待」が気になる季節でした。株式の売買は4営業日目の決済となるので、株主優待を貰うためには今年の場合、3月28日までに買っておかなければなりませんでした。この時点で買っておけば、3月決算銘柄では株主として、株式の配当や株主優待を貰う権利を手にできます。また、3月末に保有していれば、その前後の日に株式を保有していなくてもよいということで、「信用取引」という手法を使って、株価の値動きのリスクを回避しながら株主優待を貰う方法もあります。ただ、こうしたちょっと“イカした方法”で得した気分になると、大きな落とし穴にハマることがあります。株主優待で貰うことができるものよりも高い“手数料”を支払う羽目になることも多いのです。
“相場格言”から学ぶ、失敗しないための株式投資の法則
古今東西、人の心理は変わらない
もうすべて終わりだ――。株式市場が大きく下落するようなことがあると、まるでこの世の終わりのように感じ、恐怖心から持っている株を手放してしまうことがあります。どんどん下がる相場を目の当たりにしていると、血の気がなくなってくるような経験を、株式投資したことがある人であれば多くの人が感じたことがあると思います。それでもたいていはそのような恐怖感がピークに達したところが株価の一番安いところだった、ということも多いのです。