夏野菜の代名詞「トマト」が売れると株価も上がるワケ
今年は夏バテ相場になる?ならない?
各地で梅雨入りとなり、本格的な雨のシーズンです。天気と同じように憂鬱な気分になったり、体がだるくなったりする方も少なくないでしょう。梅雨の時期は、体温を上手にコントロールできなくなり、自律神経のバランスが崩れたりします。このため、気分が憂鬱になるだけでなく、頭痛になる方もいるようです。こうした症状は「梅雨バテ」と言われます。そのまま、夏本番を迎えると 「夏バテ」にもなり、つらい夏になってしまいます。梅雨バテ対策といえば、十分な睡眠で疲れを取ることですが、やはり食事も大切。特に、ビタミンやミネラルが豊富な夏野菜をおいしく食べることも対策の1つです。今は温室栽培も多いため、1年中、いろいろな野菜を食べることができます。しかし、夏に収穫を迎えるきゅうり、なす、トマトなどの夏野菜も、冬などの旬でない時期に収穫されたものに比べ、ビタミンなど栄養価が大きく違うようです。そんな夏野菜の代表といえば、トマト。この時期、冷やしたトマトをそのまま食べても、とてもおいしく感じられます。そこで今回は、このトマトと株価について考えてみましょう。
株の定説「ビールが売れると株価が上がる」を検証してみた
お中元やお歳暮の影響を排除すると…
記録的な暑さとなっています。5月26日に茨城県大子町で気温35.4度を観測。令和元年に関東で最初に気温35度を超える“猛暑日”を記録しました。昨年、関東で初めて猛暑日となったのが6月25日だったので、1ヵ月早い観測です。また、全国的に5月の観測史上の最高気温を更新する場所も相次いだようです。こう暑いと、会社帰りに一杯、ご自宅で夕食の時に一杯と、ビール党でなくても、冷えたビールが飲みたくなる方も多くなるでしょう。5月24日に気象庁から発表された「向こう3か月の天候の見通し」では、6月は東・西日本で平年に比べて曇りや雨の日が少なく、平均気温は「高い」と見込んでいます。今後もこの暑さが続けば、ビールの売れ行きも期待されます。株式市場では、ビール会社の株価上昇が期待されます。今回はこのビールについて、別の視点から株式市場との関係をお話ししましょう。結論をお話しすると、「ビールが売れると株価が高い」ということです。
今年は株高の年?「クリーニング代と株価」の意外な相関関係
景気が良いと洗濯を外注する人は多いのか
5月6日の立夏を迎えると、暦の上ではもう夏。毎年立夏を過ぎると、陽射しも強くなって、初夏の匂いを感じます。6月になると梅雨入りで空が雲に覆われがちになってしまいますが、あと1ヵ月はカラッとしていて空気も澄んで清々しい季節です。肌寒い日が遠ざかると、衣替えの季節になります。この時期に冬物のコートなどをクリーニングに持っていく方も多いでしょう。総務省統計局の家計調査では、クリーニングなどの洗濯代について、1世帯当たりの月別支出金額が公表されています。5月を過去10年間で平均すると985円となりました。これは他の月に比べて最も多いです。次が4月の965円。ゴールデンウィークにかけて夏モノに衣替えする家庭も少なくないようです。そして、第3位が6月の745円です。一方、10月や11月は冬モノへの衣替えで、夏モノのクリーニングも少なくないようですが、やはり冬モノのほうがコートやアウターなどになるため、費用がかさむようです。そして、このクリーニングなどの洗濯代。皆さんの生活にも密着したものですから、やはり景気や株価と深いつながりがあるようです。
紙幣刷新は“中長期で”日経平均にポジティブに働くのか
過去3回を検証してみた
4月9日、政府は新しい紙幣と500円貨幣を発行することを発表しました。1万円、5,000円、1,000円の紙幣は2024年度上期をメドに発行。500円玉は2021年度上期がメドとされています。今回の紙幣刷新、実際にはどの程度、心理的に株式市場にポジティブな影響を与えるのでしょうか。発表当日の日経平均株価は上昇しましたが、今後もこうした傾向は続くのでしょうか。平成に入って行われた紙幣・貨幣の刷新の発表とその後の日経平均の動きから、考察してみました。
女性が輝く「なでしこ銘柄」、株価の動きもキラキラなのか
最新42社のパフォーマンスを分析
経済産業省と東京証券取引所は3月22日、2019年度の「なでしこ銘柄」を発表しました。2012年度に始まってから7回目となる今回は、42社が選ばれました。このなでしこ銘柄について、経産省は「女性活躍推進に優れた企業」としています。一言でいえば、「女性が活躍しやすい企業」のことです。近年、女性の活躍は企業のイメージアップの面でも重要です。なでしこ銘柄に選ばれると、企業は自社のウェブサイトを通じて、広く一般の方への周知を目指したりします。女性の活躍はアベノミクスが目指す成長戦略の中核になることから、投資家も株式市場のテーマの1つとして注目しています。経産省のウェブサイトには、なでしこ銘柄を決める目的は「投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、企業への投資を促進」することと書かれています。こうした趣旨からも、なでしこ銘柄は株式投資と深い関係があります。今回は、なでしこ銘柄と株価の関係について考えてみます。
「健康経営銘柄」は株価も“健康的”に上がるのか
流行のキーワードを投資に生かす
経済産業省と東京証券取引所が2月21日に公表した「健康経営銘柄2019」。これで5回目となる今回は、28業種から37社が選ばれました。この「健康経営」という言葉、最近では会社の経営や企業の評価をする時に注目されるようになってきたのですが、実は株式投資とも深い関係があるのです。今回は、健康経営と株価の関係について考えてみたいと思います。
花粉の量が多いと株価にはプラス?マイナス?
正反対の通説をデータで検証
まだまだ寒い日がありますが、この時期は“三寒四温”ともいわれ、暖かい日も増えてきます。春への移ろいが感じられると、気持ちも朗らかになる方も少なくないでしょう。その一方で、暖かくなると花粉が飛び始め、花粉症が心配な方も少なくない時期です。実は、この花粉の飛散量は、この時期の株価にも影響を与えるという見方があります。しかも、その見方はポジティブだというもの、ネガティブだというもの、正反対に分かれています。いったい、どちらが正解なのでしょうか。データを基に、検証してみたいと思います。
なぜバレンタインデーは“株価が上がりやすい”のか
過去14年で平均0.68%の株高に
2月14日はバレンタインデーです。1960年代末から1970年代にかけて女性の心をとらえて徐々に盛り上がり、今では女性から男性へ愛の贈り物としてチョコレートを贈る日ということで幅広く認知されています。近年は「告白の日」というだけでなく、「感謝の日」という形での広がりもみられます。職場などでは自粛の流れもありますが、“義理チョコ”や友人同士で贈りあう“友チョコ”、自分へのご褒美の“自分チョコ”などまで耳にするようになりました。最近では、男性から女性にチョコレートを渡すケースも増えつつあるようです。このように国民的なイベントであるバレンタインですが、株式市場でとても興味深い現象がみられます。それは「バレンタインデーの株価は高くなりやすい」というジンクスです。この「バレンタイン効果」について、データで確認してみましょう。
「冬の寒さが厳しいと株価が上がる」って本当?
過去48年のデータを調べてみると…
暦(こよみ)の上で一番寒いといわれる日、大寒(1月20日)は過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きます。実際、過去の気温を見てみると、本当に寒い時期は2月の上旬あたりまで続きます。この“寒さ”ですが、景気や株価と強い関係があります。これは経済や株式市場の専門家の間での常識にもなっています。いったい、どのようなメカニズムが働いているのでしょうか。
株価の行方が見える?「成人式」が投資のヒントになる理由
参加率と年末株価の意外な相関
本日、1月14日は成人の日。この3連休は各地で成人式が開催されています。実は、この成人式のデータから、その年の年末の株価が見えてくることがわかりました。いったい、どんなカラクリがあるのでしょうか。
聖夜は株価も上昇?「サンタクロースラリー」を徹底検証
年末恒例のアノマリーを探る
クリスマスが近づくと、何となく心が弾む方も多いでしょう。夜の街中で、イルミネーションが飾り付けされていたり、どこからかクリスマスソングが聞こえてきたりすると、気分が明るくなったりします。この時期に明るくなるのは、気持ちだけではありません。投資家にとっては、クリスマスは “株高”が見込まれる、うれしい時期でもあります。今回は、クリスマスに訪れる「サンタクロースラリー」を紹介しましょう。
冬の風物詩「マラソン」から未来の株価が見える理由
“お手軽”だから株価とは逆相関?
冬のスポーツといえば、スキーやスノーボードをイメージする人も多いでしょう。しかし、もっと気軽な運動、ランニングもシーズンが本格化します。特に12月辺りから翌年春先にかけて、各所で多くのマラソン大会が予定されています。実はこのマラソン、株価ととても深い関係があるのです。今回はマラソンと株価の関係を紹介しましょう。
明日解禁「ボージョレ・ヌーボー」が株高を醸成するワケ
ワインと株価の芳醇な相関性
11月15日といえば、多くのワイン好きにはたまらない「ボージョレ・ヌーボー」の解禁日です。ワイン好きとまではいかなくても、解禁日には仕事帰りに1杯、お店で楽しむ方も少なくないでしょう。あるいは、注文しておいたワインのボトルを家族で堪能する方もいるでしょう。ボージョレ・ヌーボーはフランスのブルゴーニュ地方、ボージョレ地区のブドウから造られるもので、フルーティで軽い味わいのワインです。“ヌーボー”はフランス語で新しいという意味で、“新酒”のことを指します。ワイン好きの中には、軽いワインは合わない、などという方もいるでしょう。しかし、新酒となるボージョレ・ヌーボーをたしなんで、ワインのシーズンの初めに、その年のワインの出来栄えを確かめることも醍醐味の1つになるようです。ところで、ボージョレ・ヌーボーの解禁日は、株式市場でも一部の投資家の間で話題となる重要な日です。それは「解禁日の株価は高くなりやすい」というジンクスがあるからです。
米中間選挙がどんな結果なら、株価は上昇しやすいか
見方を変えると傾向も変わる
米国では、4年に1回、大統領選挙が行われます。2年後の“中間の年”に、日本で言う国会議員に当たる連邦議員の選挙が行われます。これが中間選挙です。今年はこの“中間の年”にあたり、11月6日に中間選挙が行われます。米国の選挙制度は複雑で、一般の人に分かりにくいところがあります。もちろん興味があれば正確に知っておく方が良いですが、米国は日本とも関係が深いとはいえ、さすがに他国のことです。一般の読者の皆さんは、過去の選挙後に株価がどう動いてきたかなど、日本株への影響を考えたり、知ったりすることの方が有益かもしれません。実はこの中間選挙、古くから日本の株価と強い関係があるので運用のプロも注目しているのです。
国慶節まっただ中、日本株と中国の長期休暇の意外な関係
関連銘柄に追い風は吹く?
10月1日は中国の建国記念日。この日から約1週間が国慶節という、春節(旧正月)と並ぶ大型連休になります。毎年、この時期には中国からの観光客の様子が話題となります。国務院が発表した2018年の国慶節は1日から7日までの7日間。直前の土日も合わせると、9連休にもなります。日本でいえばゴールデンウィークのような大型連休ですから、たくさんの人が海外旅行に出かけ、日本にも多くの観光客が訪れるわけです。となると、インバウンド消費で注目される企業や業界には、恩恵が大きいと考えられます。それなら国慶節が終わった週明け(日本市場は8日が体育の日の祝日であるため9日)での投資タイミングを考えて、インバウンド関連に投資した場合には、高い収益が期待されるかもしれません。
中秋の名月に考える、「満月と株価」の通説と真実
月の満ち欠けが投資に与える影響
9月も下旬となり、夜になると、薄着では少し肌寒くもなってきました。ジメジメした猛暑が終わり、カラッと快い季節です。空気が澄んで、夜空の星がきれいなこの時期の伝統行事といえば、お月見。今年は9月24日が中秋になります。「秋の十五夜」と言ったほうが、もっと親しみある呼び方かもしれません。昔から十五夜のお月見では、ススキを飾り、お団子をお供えして、満月を堪能してきました。ところで、十五夜に出るお月さま。満月と思っている人も少なくないでしょう。でも、実はちょっと違うのです。今年の場合、24日が十五夜ですが、満月は翌日の25日に見られます。十五夜は月の周期を基準とした「旧暦」を基準としています。その旧暦では月の周期を1ヵ月としていて、新月をスタートとして、次のスタートの新月までが30日とみなされます。そのちょうど、中間の15日目が満月の日とされています。しかし、実際の月の周期は29.5日と中途半端なのです。この半端な0.5日分がズレとなり、満月は新月から数えて15日目の十五夜と重ならなくなるのです。実は、昔から当たり前と思っていることでも実際は別、ということがあったりします。逆に、そんなこと本当
総裁選が転機?「内閣支持率が上がると株価上昇」は本当か
短期で見ると連動、長期で見ると…
9月7日に自民党の総裁選が告示されます。20日の開票に向けて、安倍晋三総裁と石破茂元幹事長、両陣営の支持獲得に向けた動きが活発化していくことになります。自民党総裁選は、同党の国会議員と、党所属メンバーの中から選ばれた人たちが投票できるもので、一般の国民は投票できません。こうした自民党の中だけでの投票で決まってしまう首相が本当に私たちの民意を反映しているのか、議論になることもあります。その意味で、総裁選に際しては国民が首相や内閣を支持しているのかが注目されることになり、世論調査における内閣支持率が重要視されます。支持率が低いと、政府・与党のトップにふさわしくないと見られてしまい、政権交代の流れになってしまうからです。ところで、この内閣支持率をめぐって、株式市場ではよく知られたアノマリーがあります。「内閣支持率が上がると、株価も上がる」というものです。
「文章を読むAI」は投資判断をどのように下しているか
業績修正の予兆をどうつかむ?
今回は私の連載で取り上げる、AI(人工知能)に関するお話の第3弾になります。これまでの2回(4月7日、7月7日)は、投資手法に用いられるAIについて、大まかなお話をしてきました。読者の皆さんの多くはAIの専門家ではないですから、AIの数学的な構造やアルゴリズムを知る必要はありません。しかし、世間でAIへの期待が妙に高まる中、これから私たちの生活にどんどん使われていくものです。現実に今のAIの技術でどんなことができるのか、どのようなことが得意かは、知っておく必要があります。そうでないと世の中の流行に踊らされて、AIを過信して失敗してしまうかもしれません。今回はAIの中で、最近注目される「文章を読むAI」の投資手法への応用のお話をします。このお話を通じて、AIの長所だけでなく、注意点も合わせて知っておいてもらいたいと思います。