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「パナマ文書」の何が一番問題だったのか
世界中が大騒ぎした理由をおさらいする
「パナマ文書」の流出から3年。流出報道後に各国政府が富裕層や企業から徴収した税金、罰金の総額は、1300億円を超えるそうです(朝日新聞)。最近もドイツの資産家や銀行がこの文書の内容にもとづいて家宅捜索されるなど(ブルームバーグ)、その余波はいまだに続いています。パナマ文書はなぜこれほど世間を騒がせ続けるのでしょうか。日本では数少ないタックスロイヤー(税法・税務に強い弁護士)として知られる西中間浩弁護士に、「タックス・ヘイブン」とあわせて解説してもらいました。※本稿は、西中間浩著『日本一やさしい税法と税金の教科書』の一部を再編集したものです。
景気は悪くない?7月に基調判断が上方修正されそうなワケ
「悪化」ではなく「下げ止まり」?
5月27日に発表された景気動向指数・一致CIの3月分改定値は、生産指数などは上方修正されたのですが、「所定外労働時間の減少などを新たに反映して」前月差が0.2ポイント悪化し▲1.1となり、基調判断も「悪化」のままでした。同日時点では、一致CIは台風・地震で9月分の挽回生産をした2018年10月の103.9をピークに、2019年3月の99.4にかけて低下していました。6月7日に発表された4月分速報値での景気動向指数の基調判断が2ヵ月連続の「悪化」となる中、2018年10月を山として景気後退局面に入ったと考える人も多くなった可能性があります。ところが、5月27日の0.2ポイントの下方修正は、本来なら生じなかったものが、厚生労働省が毎月勤労統計3月確報値を発表延期としたために生じた事態だったのです。また、6月7日発表の4月分速報値での判断は「悪化」のままでした。しかし、一致CIのピークは10月で変わらないのですが、ボトムは3月から1月の100.4になり、4月の101.9にかけて改善傾向となっています。ひょっとすると7月5日発表の5月分速報値で、景気動向指数の基調判断が「悪化」から「下げ止まり
押し目買いの目安は?方向感なき株式市場を生き抜く秘策
「移動平均線乖離率」をご存じですか
現在の株式市場は、米中貿易戦争とFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策に大きく左右されています。米中貿易戦争は、交渉進展が期待できるG20を前にして、中国側は交渉が長期化するのを覚悟したうえで態度を硬化。今後、実体経済はさらなる悪化が警戒されています。一方で、アメリカの中央銀行にあたるFRBは、このようなファンダメンタルズの悪影響を緩和させるため、6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において、7月以降に利下げする可能性を示唆しました。このように、株式市場には強弱材料が交錯しているため、方向感が出づらく、薄商いが続いています。こうした状況下で、個人投資家はどのように立ち回ればよいのでしょうか。
独立系FPは何を基準に選ぶ?相談前に準備すべきこと
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、保有資産の運用利回りを高めたいという47歳の男性。具体的に何を選べばいいのかなど、お金の悩みについて相談できるFPの選び方を知りたいといいます。FPの横田健一氏がお答えします。運用利回りを高めるために、預貯金を投資信託等に振り分けるなどして、アセットアロケーションを見直したいのですが、具体的にどんな商品を選ぶかで悩んでいます。また、このような悩みについて相談できるFP等の選び方について、ご指南いただけるとありがたいです。銀行や証券会社に相談しても、売り手の都合のよいものを勧められるのが目に見えているので、独立系のアドバイザーに相談したいと考えています。〈相談者プロフィール〉・男性、47歳、未婚・職業:会社員・居住形態:持ち家(戸建て)・同居家族:両親(年金収入)・毎月の手取り金額:45万円・年間の手取りボーナス額:350万円・毎月の支出目安:20万円【現在の資産状況】・現在の貯蓄総額:1100万円・現在の投資総額:2600万円(うち2000万円
ベジソバ×キューサイ、「究極の青汁冷麺」はどうやって生まれたのか
マズくない!もう1杯?
「まず~い、もう1杯!」のCMで知られるキューサイの「青汁」。この健康食品が6月20日からの期間限定で、人気ラーメン店と異色のタッグを組むことになりました。そのお相手は、野菜をふんだんに使用した「ベジソバ」で有名な「ソラノイロ」。異色のコラボレーションはどんな商品を生み出したのでしょうか。
今宵は歴史的なFOMC、マネックス広木氏の直前予測は?
FRBは利下げに踏み切るか
非常にタイミングの悪い時に、小欄執筆の順番が回ってきました。今日はなんと言っても、FOMC(米連邦公開市場委員会)の話題に触れないわけにはいきません。なにしろFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げに踏み切るのかを探る重要な会合です。後世から見れば、歴史的なFOMCになると言っても過言ではありません。数時間後にはFOMCの結果が判明しています。まったく的外れのことを書いていたら、どうぞ笑ってお許しください。
新生「渋谷パルコ」、3年越しの大改装でどう変わる?
渋谷カルチャーを再牽引できるか
“渋谷カルチャーの発信地”と呼ばれ、2016年から休業していた渋谷パルコが、2019年11月下旬にいよいよグランドオープンします。コンセプトは「世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設”」です。再開発が相次ぎ、大きく生まれ変わろうとしている渋谷で、パルコはどのような存在を目指すのでしょうか。6月18日に行われた記者発表の様子から探ります。
経済アナリストがスーパーで密かに追っかけてしまうモノ
経済の体温計を意識しよう
前回に続いて、経済指標について解説します。経済ニュースを読んでいると、「インフレターゲット」や「デフレ脱却」などの言葉がでてきますよね。難しそうな言葉や、知らない単語が出てくると、距離感を置きがちですが、言葉の意味を実際のデータとあわせて見てみると、そこまで難しい話をしている訳ではないとわかってきます。今回はこの「インフレ」や「デフレ」の言葉と結びつきの強い物価に関する経済指標について学んでいきましょう。
日経平均は底打ち?“もう1つの需給動向”から考えてみた
株価決定のメカニズムを探る
株価は何で決まると思いますか――。「株式投資は人気投票」といわれることをとらえて、需給で決まると主張する人もいるかもしれません。いやいやそうではない、企業の業績の良し悪しで決まる、と考える人もいるはずです。しかし需給だけ、業績だけではなく、どちらも重要な株価の決定要因のように思われます。今回はこの需給に注目して、日経平均株価の行方を考えてみます。
超高級クレカ会員限定の“秘密の夜会”に潜入してみた
1人2000円で5つ星ホテルを堪能
年会費が数万円以上もする高級クレジットカード。日本国内でも複数のブランドが展開し、顧客の囲い込みに向けた、さまざまな独自サービスを展開しています。その中の1つ、「ラグジュアリーカード」が実施している、ある会員限定イベントが人気を博しています。あまりの混雑ぶりから、4月以降は開催会場を拡大して、開催頻度を月次から週次に引き上げました。高額の年会費を払った会員だけが参加できる限定イベントとは、どんなものなのでしょうか。5月某日に開かれた回に参加してみました。
ついに米国が利下げ?為替市場で何が起こるか
無視できない実需マネー
6月に入り、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が急速に台頭しています。仮に米中貿易摩擦が長期化すれば、FRBが“予防的な利下げ”を実施するというシナリオが市場でかなりの支持を得ているといえます。焦点は、もはや「利下げがあるかどうか」ではなく、「いつ実施されるか」というところに移っている印象です。市場あるいはトランプ政権から強い利下げ要求圧力を受け、FRBが従来の「忍耐強い姿勢」を維持するのが難しくなっているのは確かでしょう。
社会人がプログラミングを学ぶ価値とは?何をすれば…と戸惑う人へ
課題解決の手段としてのプログラミングリテラシー
前回は、非エンジニアがエンジニアとうまく協働するために、どのようなことを気をつけておくべきか、について書きました。今回は、ビジネスパーソンのみならず、学生、さらには子供のいる親も気にしているであろう、「プログラミングを学ぶ価値とはなにか?」についてお話できればと思います。実際、今年の3月には楽天の三木谷浩史会長兼社長が「ITサービス会社に勤務しているなら、コンピューターについての基礎知識は必要だ」とBloombergのインタビューに答え、「英語に続き、プログラミングも全社員に対して習得を必須化するのではないか」とニュースになったことは記憶に新しい話題です。上記のニュースだけでなく、教育課程におけるプログラミング学習の必修化などの話題も盛り上がる中、非常に身近な話として「プログラミングスキルが社会人としての必須スキル」とされる未来を一つの可能性として受け入れていく必要があります。結論から書かせて頂くと、「すべてのビジネスマンがエンジニアレベルでプログラミングをできるようになる」必要は全くありません。ただ、よく言及される表現をお借りしますが、「読み書きそろばんレベル」として「プログラミング
景気先行き不安の予兆?“逆イールド”の本当の意味
解消される条件は
数年に一度、短期金利が長期金利を上回り、市場が騒がしくなることがあります。最近、米国では10年国債利回りが政策金利の下限を下回る状況が続いています。 そこで今回は、「短期金利>長期金利」という現象、いわゆる「逆イールド」が何を意味するのかについて、考察してみようと思います。
つみたてNISA・iDeCoの利益が出ているときはどう行動すべき?
始めたけれど、売るタイミングがわからない人へ
つみたてNISA(積立NISA)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)では、購入する商品と金額、そして購入頻度を決めれば、あとはそれにしたがって自動で商品を買い増していくことができます。しかし、買ったあとは「手動」です。つまり、売るタイミングは自分で決めなくてはいけないのです。ではもし、つみたてNISAやiDeCoで利益が出ているとしたら、どんなタイミングで売る(利益確定する)のがいいのでしょうか。注意すべきポイントと合わせてご紹介します。
サイゼリヤ「真イカのパプリカソース」終売に潜む真実
前菜の定番メニューのはずが…
イタリア料理チェーン「サイゼリヤ」の定番メニュー「真イカのパプリカソース」が、次回のメニュー改定で販売終了となることがわかりました。2003年に提供を開始し、コスパの良いヘルシーメニューとして根強い人気のある商品ですが、終売に至った背景に何があるのでしょうか。サイゼリヤの広報担当者に取材しました。
「女子の甘い香り」まとえるデオコ、男性人気にロート困惑
女性の加齢臭ケア商品はどこへ消えた?
「身体はくたびれたおっさんなのに、目を閉じると若い女の子の匂いに包まれている」――。こんな奇妙な「変身」体験をつづったブログ記事が話題になっています。男性に女の子の香りを与えたモノの正体は、ロート製薬の販売するボディソープ「デオコ 薬用ボディクレンズ」です。本来は女性の「加齢臭」ケアを目的に開発された商品ですが、「男性でも女の子の香りをまとえる」とネット上で反響。ドラッグストアでの売り上げも急上昇しています。デオコを販売しているロート製薬に、どのような仕組みで「女の子」の香りを付加しているのか、話を聞きました。
夏野菜の代名詞「トマト」が売れると株価も上がるワケ
今年は夏バテ相場になる?ならない?
各地で梅雨入りとなり、本格的な雨のシーズンです。天気と同じように憂鬱な気分になったり、体がだるくなったりする方も少なくないでしょう。梅雨の時期は、体温を上手にコントロールできなくなり、自律神経のバランスが崩れたりします。このため、気分が憂鬱になるだけでなく、頭痛になる方もいるようです。こうした症状は「梅雨バテ」と言われます。そのまま、夏本番を迎えると 「夏バテ」にもなり、つらい夏になってしまいます。梅雨バテ対策といえば、十分な睡眠で疲れを取ることですが、やはり食事も大切。特に、ビタミンやミネラルが豊富な夏野菜をおいしく食べることも対策の1つです。今は温室栽培も多いため、1年中、いろいろな野菜を食べることができます。しかし、夏に収穫を迎えるきゅうり、なす、トマトなどの夏野菜も、冬などの旬でない時期に収穫されたものに比べ、ビタミンなど栄養価が大きく違うようです。そんな夏野菜の代表といえば、トマト。この時期、冷やしたトマトをそのまま食べても、とてもおいしく感じられます。そこで今回は、このトマトと株価について考えてみましょう。
2つの新指数で読み解く、日経平均“鈍足反発”の深層
なぜ日本株の上値は重いのか
日本経済新聞社は4月から「日経平均内需株50指数」「日経平均外需株50指数」(以下、内需株指数、外需株指数)の発表を始めました。普段、国内外の金融市場を分析している筆者としては、わが国の株式市場の動きを把握するうえで、とても有意義な指数であると考えています。この2つの指数を使えば、足元の株式市場の動きをどのように分析できるのでしょうか。今回は指数の特性と活用方法について、考えてみたいと思います。