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セブン&アイ「ニッセン」完全子会社化の悲劇
ニッセン株主の最後の希望は…
通常、TOBなどで企業買収が行われる場合、買収したい企業の価値に「プレミアム」を上乗せすることがよく見られます。つまり、買う側は多めに払うことになりますが、買収される会社の株を持っている人からすると、めっちゃラッキーということになります。先日発表された、ソフトバンクによる英「ARM」の買収も、ARM株主にとってはイイ話だったわけです。だって、ソフトバンクが43%ものプレミアムを乗せて高く買い取ってくれるんですから。https://moneyforward.com/media/work/14670/と買収には景気の良い話が多いのですが、このたび発表されたセブン&アイ・ホールディングスによる「ニッセン」の完全子会社化は、ニッセンの株主からすると、なんの救いもない地獄のような話でした。それはーーザ・フライ井村のLet'sカブトク!
インデックスファンドで始める投資信託
わかりやすさと低コストが魅力
「家計の金融行動に関する世論調査」によると、将来に不安を抱える人は増え、老後の暮らしに対し、約8割の人が「心配」と考えています(*1)。将来に備えて、自分である程度は貯めておく必要がある時代です。超低金利の預金だけでなく、少額から分散投資が可能な投資信託を検討するのもおすすめです。しかし、一口に投資信託といっても多くの商品があります。日本国内の公募投信の純資産総額は、2016年7月13日時点で86兆631億円、本数は5929本(*2)もあります。特に投資初心者にとって、選択肢が多すぎるのは困ってしまいますよね。そんな初心者の方が始めやすい投資信託のひとつにインデックスファンドがあります。アメリカの投資家ウォーレン・バフェットも次のようなことを言っているほどです。「低コストのインデックスファンドは、投資家の大多数にとって、最も聡明な投資だ」。では、その魅力とは一体どこにあるのでしょうか。*1 出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成27年)」*2 出典:一般社団法人投資信託協会「投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)2016年6月末」
ポケモノミクス、今後のポイント3つ
ポケモンGOはポケモノミクス最初の一歩にすぎない
ポケモンGOは儲けにつながらない?ポケモンGOが日本でリリースされて一週間以上が経過。当初の熱狂が徐々におちついてビジネスのポイントが見えてきました。任天堂はこれから儲かっていくのか?ポケモノミクスと言われる経済効果で誰が潤うのか?そういった疑問を整理してみたいと思います。ポケモノミクスで気になることはまず任天堂株の乱高下。日本でのリリース直前の7月19日に32,700円と久しぶりの高値をつけた任天堂は、その後、大きく下落してこの原稿を書いている時点では21,000円近辺まで下がっています。株価下落の理由は、ブームが沈静化していく中で「どうやらポケモンGOの利益は任天堂にはほとんど入らないらしい」という情報が広まったからです。ポケモンGOのゲーム自体はGoogle子会社のナイアンティックが権利を持っています。ポケモンキャラクターのライセンス収入は、任天堂の子会社の株式会社ポケモンに入ってくるのですが、出資比率は32%、短期的な利益という意味では任天堂には今回は儲けが落ちないというのがポケモノミクス議論の出発点です。
ポケモンGOに沸く任天堂の決算
決算書で気になる3つのポイント
証券史上、一日の商いを最も集めた銘柄、「任天堂」の決算が出て参りました。ポケモンGOのリリース以後、株価は2倍を超え、 歴代の売買代金トップ3をすべてGET するほど連日大商いを記録しています。そんないま最も注目されている任天堂の決算ですが、27日の発表後、市場はまずはネガティブに反応しました。ヘッドラインでは「最終赤字245億円、為替差損とゲーム機苦戦」とか「ポケモンGO、任天堂業績への影響は限定的」なんて言われ、これだけでも悪かったことが伝わってきますよね。そこで本当にそうなのか、決算書をくまなく読んでみたところ、気になるポイントが3つ出てきたのでまとめてみました。僕は中小企業診断士というコンサルの国家資格を持っていますが、売れない芸人でもあるので、話半分で見てください(笑)。ザ・フライ井村のLet'sカブトク!
英ARM買収のソフトバンク、株価急落の3つの理由
総額約3兆3000億円の買収劇
7月18日の海の日、この日は海の日にふさわしい熱い一日でした。相場は休場で、投資家の関心は「ポケモンGO」一色でしたが、それに勝るとも劣らないビッグニュースが飛び込んできました。ソフトバンクによるイギリス「ARM(アーム)」社の買収です。何がすごいってその桁違いの買収額です。総額約3兆3000億円という文字通り桁違いの金額で、日本企業による海外買収案件では史上最高額になるそうです。金額だけでいうと、最近上場した「LINE」を3つ4つ買えてしまいます。市場の話題を一気にさらったARM買収劇ですが、休み明けのソフトバンクの株価は10%を超える急落。約4年ぶりの日中下落率を記録し、市場はNOを突き付けました。その理由はいろいろ言われていますが、僕はシンプルに一つだと思います。まずは、いろいろと言われている理由からーーザ・フライ井村のLet'sカブトク!
ウィメンズコラボ商品が伸び悩むユニクロを救う!?
売上高は2.8%増えるも客数は…
売上の天井に苦しむユニクロユニクロが国内での伸び悩みに直面しています。7月14日に発表した3~5月期の連結決算では既存店売上高は2.8%増えたそうですが、客数はそれを打ち消す6.1%減となりました。過去2年間、ユニクロの客数は減り続けているのです。その理由として昨年秋まで2年かけて商品価格を10%以上値上げしたことが指摘されています。2,990円で買えたボトムズが3,990円になったというように、価格のお手頃感がなくなっていきました。同時に夏場のドライや冬場のヒートテックのような機能性商品も、イトーヨーカドーやイオンなど他の量販店でも同等品が開発されるようになり、しかもそちらの方が安いという状況が生まれ、客離れが加速したようです。
ポケモンGOが世界的ヒット!任天堂業績への影響は
公開4日間で14億の売上か
「ポケモンGO」の快進撃が止まりません。アメリカでのスマホ配信を皮切りに、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、イギリスとなんと全ての地域でトップセールスランキング1位になっています(7月14日22時)。こんなアプリは今までにありません。ポケモンなんて言ってますが、「バケモン」アプリです。日本の配信は16日までと言われていますので、これをお読みになっているころには、「パズドラ」「モンスト」を抜いて、日本でも1位を取っているかもしれません。株式市場も「任天堂(7974)」を祝福しています。リリースがあった7月6日の株価は14,380円、ドイツでも1位を取った7月14日はなんと25,300円!わずか1週間で時価総額が1兆5千億円も増えています!新規上場する「LINE」2つ分も増えた計算になります……。お祭り騒ぎになっていますが、果たしてこの爆上げは正当化できるんでしょうか。実は「ポケモンGO(Pokémon GO)」は任天堂が直接リリースしたものではなく、任天堂の業績に与える影響がいまいち見えてこないんです。そこで、「ポケモンGO」が任天堂にもたらす収益を、極めてざっくりと、時には持論
自腹を切っていた会社員に朗報、経費の特定支出控除とは
会社に申請しなかった経費も控除対象に
会社員は経費が使える?使えない?会社員にとって経費といえば会社が払うもの。事務用品の購入や出張にかかった費用など、領収証をもらって会社に提出すれば会社が精算をしてくれますよね。得意先の接待費用も会社名で領収証を書いてもらって後日精算……というのが一般的です。でも、仕事がらみの出費だからといって、なんでもかんでも100%経費として精算できるわけでは(会社で確実に負担してもらえるわけでは)ありません。「これを経費申請するのはちょっと気がひけるから、自分で払っておこう」——そんなふうに思って精算しなかった経験がある人は少なくないはずです。
今年、東証1部より新興市場が買いな3つの理由
マザーズ指数にスポットを当ててみる
7月に入り、いつの間にやら今年も折り返しです。思えば今年は、大発会(※)から日経平均6日連続の下げという戦後最悪な記録から始まり、現在の軟調な相場を占っていたかのようです。しかし、これは日経平均など東証1部の話。個人投資家が主戦場とするマザーズ指数にスポットを当てると景色は違って見えます。僕が思うに、今年儲かっている個人は結構いるんじゃないですかね。もともと東証1部より新興市場の方が優位性があると思っていますが、特に今年はその傾向が顕著なんじゃないかと。その理由は……ザ・フライ井村のLet'sカブトク!※大発会(だいはっかい):日本の証券取引所で1年間の最初の取引日に行われると催事のこと。催事の行われる年始の最初の取引そのものを指すこともある。年末の最後の取引日は「大納会(だいのうかい)」と言う。
マイナス金利時代の投資術
ボーナスで投資を始める前に知っておきたいこと
夏のボーナスの使いみちについて考えるのが楽しい今日この頃。買い物や旅行などにつぎ込むのもいいですが、賢く投資をしてお金を増やす、という選択肢を考えている方も多いのでは。そのような投資を始める方が事前に知っておくとよいのが、世界経済の動きや市場の現状についてです。6月18日、新宿にて開催された資産運用セミナーでは、ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が「ボーナスで始める賢い資産形成」と題して、世界や日本のマーケット事情から、それらを踏まえた投資方法までわかりやすく解説しました。
迷いに迷った僕がLINE IPOに参加する理由
抽選の締め切り迫る
スマホを使う日本人の9割もが利用しているというLINE。IPOとしても今年最大級の注目度を集めています。抽選の締め切りは今週末の7月8日に迫ってきたわけですが、イギリスのEU離脱などもあって、参加か否か迷っている方も多いのでは。僕の場合、こういうお祭りIPOには基本的に参加スタンスなのですが、このIPOに関しては不確定要素が多すぎます。ですがいろいろ調べて、さんざん迷った結果、今は参加に若干傾いています。その理由とはーーザ・フライ井村のLet'sカブトク!合わせて読みたい!関連記事はこちらhttps://moneyforward.com/media/work/13870/
新規上場LINEが調達する1270億円の使途
いよいよLINEの株式が上場
7月14日・15日にLINEがアメリカと日本の株式市場に上場することになりました。これで投資家のみなさんもLINEに投資ができるようになるわけです。さて、先ごろ発表された上場の仮条件では、IPOが上限価格で行われた場合にLINEの時価総額(つまり会社の価格)は6720億円になるそうです。この条件の場合、日米の株式市場からは新規に1270億円の資金を調達することになるというのですが、この巨額な資金はどう使われて、LINEの株価にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
プロがおすすめする株主優待・銘柄ランキング
アナリスト兼株主優待マニアが選ぶ
企業が個人投資家に自社株を売りたい状況を背景に、かつてないほどの充実と盛り上がりを見せている「株主優待」。前編では、「ポイントは消費者目線!個人投資家の生きる道」と題して株主優待の魅力をお伝えしました。後編では、カブドットコム証券株式会社で投資アナリストとして活動し、自身も株主優待マニアの藤井明代さんに、一押しの優待銘柄ランキング・ベスト5をご紹介してもらいます!
英国EU離脱、市民が経済悪化より優先したもの
生活と治安どちらを選ぶか
可能性はあるが本当にこうなるとは政治家も思わなかった?6月24日の市場は大波乱になった。1ドルは一時99円台に突入。株価は終値で1286円超の下落。これらの混乱の原因は昼過ぎに飛び込んできたまさかの「英国の国民投票、EU離脱票が過半数で勝利をする見込み」というBBC放送のニュースだった。投票前は離脱派が追い上げているとはいえ、最終的には僅差で残留派が勝つと見込まれていて、離脱派が勝つケースは「そういうリスクを考えておいたほうがいい」というレベルだったこともあり、こうして離脱派が勝利を収めることが確定すると市場がこれだけ混乱するのは仕方のないことだと思うしかない。さて、なぜ英国がEUから離脱すると円高になったり株安になったりするのか。不安定に展開するであろう今後のマーケットを読み切るためにも、簡単にこれまでの経緯をまとめておこう。
イギリスがEU離脱!そのとき市場は––
開票前日のNYダウは大幅高
2016年6月24日、この日は歴史的な一日となってしまいました。一日市場と格闘していたんですが、目ん玉が飛び出るような値動きに脳みそがヘトヘトです。イギリスのEU離脱に対し、市場はどんな反応をしたのか、後学のためにもレポートしたいと思います。ザ・フライ井村のLet'sカブトク!
日本人の6%しか知らないETFのはなし
アメリカではETF市場規模が10年で7倍に
「ETF」という言葉をご存知ですか? ETFは「上場投資信託(Exchange Traded Funds)」の略で、その名の通り、投資信託の一種です。上場株式を対象としているため、それらの重要な指針である日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)、海外では米ダウなど、各国を代表する企業を集めた指数をパッケージにした商品です。株式と同様、売買をすることができます。資産運用の玄人が活用している投資方法という印象を持つ人も多いのですが、そんなことはありません。最近注目を浴びている、ロボットアドバイザー(ロボアド)の多くの商品もこのETFを扱っています。ETFは、消費者が世の中を変えていく力を持つこの時代において、日本でも近いうちに必ず資産運用を語るうえでの主役になるはずです。ETFは「投資商品の世界選抜」といわれます。国内のみならず世界中の上場銘柄(米国株、米国社債、欧州株、新興国株など)を取り扱うことが可能で、投資対象の選択肢がとても豊富です。投資先進国のアメリカでは既にスタンダードな金融商品となっていて、市場規模は過去10年で7倍に拡大。その傾向はいまでも続いています。世界の
ブレグジットとは何?イギリスEU離脱決定の流れを解説
いま何が起きているのか
よく「○○の何曜日」という冠詞のつく曜日があるが、心なしか金曜日は、経験のないほどのニュースがよく入るように思います。随分と昔に少年少女を夜に眠れなくさせた「ジェイソン」も13日の金曜日でした。そして2016年6月24日(金)も、世界中をイギリス発の大きなニュースが巡りました。イギリスのEU離脱が、イギリス国内で実施された国民投票で決定しました。
人気店主、アメリカのラーメン市場を語る
ラーメン店開業・経営の裏側その4
ラーメン店開業・経営の裏側を伝えるシリーズ「超人気店の店主が語るラーメン店開業・経営の裏側」。ラーメン界の風雲児「MENSHOグループ」の代表・庄野智治さんへのインタビューもいよいよ最終回。「その1:開業時の落とし穴」「その2:儲かるトッピング・サイドメニューとは」「その3:店の広告・宣伝手法」に続き、最終回では、2016年に長年の夢であったサンフランシスコ出店を果たした庄野さんだからこそ語れる「アメリカのラーメン市場」について、実際に体験したことを元に語っていただきました!