生活
食事や買い物、通信、交通など、日々の生活全般のお金の話を紹介します。
なぜイギリス東インド会社は植民地統治にピボットしたのか
簿記の歴史物語 第19回
前回の連載第18回の記事では、生まれたばかりのイギリス東インド会社(※通称EIC)がギルドのような組織だったこと、そして、ピューリタン革命と王政復古を経て、株式会社へと姿を変えたことを書きました。さらに1664年には複式簿記が導入されました。それではイギリス東インド会社の経理・財務はどのようなものだったのでしょうか?
中国:国民的お買い物イベントに熱狂するフツーの人たち
1日で売上2.8兆円「双十一」の実態
中国最大のEC、アリババグループが毎年11月11日に仕掛ける「双十一(シュアンシーイー、11がふたつ並ぶことから命名。英語名でダブルイレブンとも)」が1日で1,682億元(≒約2兆8,500億円)という驚異的な売上を叩き出したことは、日本でも大きく取り上げられました。ただ、この額はあまりに大きすぎて、数字を聞いてもどれほどの規模なのか実感がわきません。一体、普通の人にどれくらい影響を与えているものなのか?今回は現地からその熱狂の実態をお伝えしたいと思います。
「長風呂=健康」にあらず、生涯でトクする入浴法は?
入浴時間と医療費の“意外な関係”
日に日に寒さも増して、暖かいお風呂が恋しい季節になりました。ついつい長風呂してしまいそうですが、入浴は方法しだいで健康にさまざまな影響を与えます。ひいては、生涯を通じた医療費や介護費用にも大きな違いを生むようです。はたして、どんな入浴方法が身体にも財布にもやさしいのでしょうか。
朝食が超充実、「築地本願寺」がスゴいことになっていた
プロントも惚れた“開かれたお寺”
今年で創建400年を迎える築地本願寺。その境内に、寺院らしからぬガラス張りの瀟洒な建物が姿を現しました。築地本願寺インフォメーションセンターと名付けられたこの建物の中には、カフェや物販店、ブックセンターなどが入居。その品ぞろえは、かなり気合いの入ったものになっています。東京を代表する大寺院の1つが、なぜこんな取り組みを始めたのか。その理由を探っていくと、築地本願寺の壮大な計画が浮かび上がってきました。
アナタの知らない「ミシン大国ニッポン」の実情
世界シェア上位4社のうち3社が日本
今年も間もなく年賀状のシーズンが到来します。年賀状といえば、欠かせないのがプリンターです。家庭用のシェアではエプソン、キヤノンが2強で、3番手がブラザー工業というのが国内市場の構図ですが、このブラザー、もともとはミシンメーカーです。1970年代半ばくらいまでは、日常的にミシンを使い、家族の服を縫っているお母さんは珍しくありませんでした。しかし、高品質の既製品が安く手に入るようになると、一般家庭におけるミシンの需要は徐々に低下。今や日常的にミシンを使っている家庭は稀有な存在となっています。それならブラザーも細々と作っているだけかというと、そうではありません。ミシン事業は今なお健在なのです。同社をはじめとした日本メーカーがつむいできた、ミシンの歴史と強みをひも解いてみましょう。
“つみたてNISA入門”知っておきたいメリットとデメリット
「つみたてNISA」と「NISA」ひと目で比較
2018年1月から「つみたてNISA」がスタートします。つみたてNISAとは、積立投資専用の「NISA(少額投資非課税制度)」です。NISAという名が付いていることから、従来のNISA同様、投資によって得られた売却益(譲渡益)や分配金の運用益は非課税になるという制度です。今回は、つみたてNISAの概要と、メリット・デメリット・注意点をまとめました。これから始めたいと思っている方は参考にしてみてください。
代謝が上がるだけではない 朝にお味噌汁の意外な効能
朝から元気に仕事へ向かえる秘訣
皆さん突然ですが、上司に怒られた次の日や仕事で失敗した次の日「あぁ……仕事に行きたくない」「お布団とずっと友達でいたい」「あと5分、あと5分だけ……」そんな朝を迎えた経験はないでしょうか?
全国で177億円、「捨てられる現金」が増えている謎
背景にあるのはタンス預金43兆円?
東京都内で落とし物として警察に届けられた現金は2010年から年々増加。警視庁によると、2016年度は前年度より7.3%増え、過去最高の約36億7,000万円になりました。警察庁によれば、同年度に落とし物として届けられたは現金は全国で約177億円にも上ります。なぜ、こんなに多額の現金が捨てられるのでしょうか。そして、落とし主が見つからない現金は、その後どうなってしまうのでしょうか。
「転んでもタダでは起きぬ」お金のプロも“失敗”は数多
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。お金のプロのみなさんに、これまでで一番有益だったお金の使い方について聞いてみたいです。難しければ、一番失敗したお金の使い方でもかまいません。よろしくお願いします。(30代前半 独身 男性)
手取り15万円からの投資戦略「2つの目標」を定めよう
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。今年、社会人になりました。はじめてのひとり暮らしを開始し、お金の管理も自分でするようになりました。今までは実家暮らしだったので、収入のすべてをお小遣いのような感覚で使っていました。そのため、自分が生きていくためにお金を使うという感覚に慣れず、戸惑っています。また、今後の結婚などライフイベントへの備えとして、貯蓄もしていきたいと思っています。そのための心構えとして、手取りの何割をどのようなかたちで割り充てていけばうまくいくというような基準はありますか? もし参考になるデータなどがあれば、教えていただければ今後の参考としていきたいと思います。これからは自分自身で苦労しながらお金を稼いでいくことになるので、後悔はしたくないと思っています。どうかアドバイスをお願いします。【現在の収入と支出(基本的な生活費)】収入は手取りで15万円程度です。支出金額は現段階では安定しておらず、具体的な提示が難しい状況です。家賃は補助もあり、月に3万円ほどで
旬の海産物が軒並み高騰、今オススメは“この魚”だ
日本の海に起きている2つの異変
秋の風物詩「サンマ」。そして、おせち料理にも使われ、年末年始に向けて、これから需要が高まる「イクラ」。これら、旬の海産物の価格が高騰しています。一方で、値下がりしているのが「イワシ」です。マイワシは10年前に比べると、漁獲量が5倍に増加、価格は1キログラム当たり49円と半値以下になっています。価格が大きく変動している海産物。いったい、日本の海に何が起きているのでしょうか。
素材ひとつで作れる常備菜「とろける簡単ナスの翡翠煮」
冬の食卓にひんやりおいしい箸休め
忙しい毎日に、作っておきたい常備菜。今回は、素材ひとつで煮込むだけ、だし汁がジュワとおいしいナスの冷たい煮物を作りましょう。皮の服を脱いだナスの色の美しいこと!そんな色を閉じ込めた、涼やかな煮物です。夏もおいしいですが、秋冬の食卓にも、キンと冷えた一品は箸休めに打ってつけ。とろける食感に、家族の頬がほころびますね。
発売30年「サトウのごはん」が初の値上げに踏み切る事情
ロングセラー商品に何があったのか
皆さんは「玄関開けたら2分でごはん」というフレーズを覚えていますか?レンジで2分加熱すればホカホカのご飯ができあがる「サトウのごはん」のテレビCMです。その製造元であるサトウ食品工業が、一部商品の希望小売価格の引き上げを発表しました。発売から30年が経過したロングセラー商品が値上げされるのは、今回が初めて。なぜ、このタイミングなのか。初の値上げの背景には、どんな理由が隠されているのでしょうか。
イギリス東インド会社が「ギルド」から「株式会社」になった理由
簿記の歴史物語 第18回
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』には、東インド貿易会社という敵組織が登場します。モデルになったのは、実在の企業「イギリス東インド会社(※通称EIC)」です。1600年に設立されたこの企業は、やがて世界の海を牛耳り、インドの植民地支配を行うまでになりました。EICの設立に触発されて、北海を挟んだ隣国オランダではオランダ東インド会社(※通称VOC)が設立されました。VOCが世界初の株式会社だったことは、連載第10回の記事でご紹介した通りです。ならば――、株式会社じゃなかったのなら、イギリス東インド会社とは何だったのでしょうか。結論からいえば、オランダに遅れること60年後の1662年、EICも有限責任制を備えた株式会社に転換しました。それでも、設立から半世紀以上も株式会社ではなかったわけです。また転換後も、現代の水準で考えた場合の株式会社とはかなり性質の違う組織でした。EICはいったいどのような組織だったのでしょうか?
教育費のため「家族旅行を削る」我慢は正しい節約法?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。
上野の新名所「パルコヤ」は普通のパルコと何が違う?
東京23区では44年ぶりの出店
上野松坂屋南館の跡地に完成した上野フロンティアタワー。その核テナントとして1~6階に入ったのがパルコです。同社にとって東京東部への進出は初めて。東京23区への新規出店は、1973年の渋谷パルコ以来、実に44年ぶりとなります。でも、パルコといえば20~30代がお客さんの中心。上野御徒町という買い物客の年齢層が高めのエリアで受け入れられるのか、不安の声も上がりそうです。もちろん、パルコとしても、そんなことは承知の上。従来よりも高めの年齢層にも受け入れられるため、「上野パルコヤ」はどこをどう変えてきたのでしょうか。
家計の不安から開放されるために“お金を増やす3つの方法”
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。夫婦共働きで、実家で母と同居し、母名義と、私と母名義の土地2カ所を所有しています。帳簿上はプラスになるはずなのに、現金が残らず毎月のやりくりがやっとです。ざっくりな収入・支出は下記のとおりです。■収入面私と主人の合計手取り:60万円/月母名義の土地での不動産収入:30~40万円/月■支出面自宅改装費:7万円返済/月(総額1,000万円)生活費:30万円/月車のローン:8万円返済/月その他ローン:11万円返済/月(総額700万円)固定資産税:120万円/年間(自宅と不動産)・固定資産税は不動産収入の口座から出ますが、収入が定額ではないため、延滞してしまうことががしばしば。この場合は私たちの貯蓄口座からの補填となります。・遠方に住む主人の家族がよく来るので、もろもろ経費がかかります。・その他ローンについては、主に私が2回ほど育児休暇を取った際に借りました。・田舎なので、近所づきあいもあり、見えない交際費があります(母支出分) 。・夫の
イオン、2年目の「黒い金曜日」はどれだけ“オイシイ”?
ブラックフライデーは日本に根付くか
早いもので、今年も残り2ヵ月を切りました。ハロウィーンも終わり、小売業界では徐々に年末商戦が本格化しようとしています。アメリカでは1年で最もモノが売れる日といわれる「ブラックフライデー」。大幅な値引きによってたくさん客が押し寄せて小売業者が黒字になることが由来で、11月の第4木曜日の感謝祭翌日から開催される大規模なセールです。昨年初めてブラックフライデーに参戦したイオンは、セール期間中の売り上げが前年同期に比べて2割近く伸びたといいます。2年目を迎える今年は、どんな戦略で臨むのでしょうか。