はじめに
女性が住まいに求めるもの
快適な住まいは誰にとっても憧れですが、特に女性は住まい選びへの幅広いこだわりを持っている人が多いようです。間取り、内装、バスやキッチンなどの水回りといった物件そのものへのこだわりから、立地や利便性などの住環境に対するこだわりまで、女性のこだわりはとにかく幅広いもの。帰宅時の買い物や、休日のブランチ、はたまたゴミ捨て場の位置やご近所の視線のことまで考えるのは女性ならではないでしょうか。
ただし、ライフプランには転機がつきもの。こだわって入居した住まいでも、就職、転職、結婚、出産……と住み替えが必要になる転機はいろいろあります。シングルとカップルでは住まいに関する選択基準は違いますし、こだわりの順位も変わってくるかもしれません。
「どんな暮らしがしたいのか」「何歳までそこに住みたいのか」「生涯収入と生涯支出のバランスは」など、自分に客観的に問い合わせてみることが大切です。憧れやイメージだけでのこだわりか、本当にこだわる必要があるポイントなのかが見えてくるかもしれません。
「住まい」選びの落とし穴にはまらないために
お金のことも当然、考えなくてはなりません。購入して住宅ローンを払うにしろ、賃貸で家賃を払うにしろ、住居費は家計の中で最も大きな割合を占める場合がほとんどでしょう。「月々払う金額にそれほど変わりがないなら、購入して自分の資産となったほうがお得なのでは?」と考える人も少なくないかもしれません。
でも、毎月の支出額だけで判断するのはNGです。購入するなら固定資産税や修繕費、賃貸なら更新料のことなども含め、長いお付き合いを前提にトータルで考えることが大切なのです。