はじめに

(3) 財形貯蓄制度・社内預金

勤め先に制度があれば、積極的に活用しましょう。勤務先が財形貯蓄制度・社内預金を導入していれば、毎月お給料から天引きで積み立てしてもらえます。

既に活用しているけど、iDeCoや投信積立を全くしていないという人は、財形制度・社内預金での積立額を減らし、iDeCoや投信積立に振り向けましょう。

ちなみに財形制度には、「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3つがあります。このうち、「財形年金貯蓄」と「財形住宅貯蓄」には利子が非課税となる恩恵があります。

(4) 定期預金自動積み立て(ネット銀行)

定期預金の自動積み立て日を給料日の翌日に設定すれば、ほぼ給与天引きの状態となり、確実にお金を貯められます。大手都市銀行の定期預金金利は0.01%なので、少しでも利子率が高いネット銀行がオススメです。SBJ銀行、ソニー銀行、楽天銀行、イオン銀行などがあります。

各銀行は、定期的にキャンペーンを行っていて、その場合はより高い金利で預けられる場合もありますので定期的にチェックするのもポイントです。
ネット銀行は、ATM手数料を無料としているところが多いので、その点も魅力の一つです。


ここまで読んでくださった皆様へ

「読んで勉強になった」で終わるか、「早速実践してみよう」になるかは皆様次第です。ただ、これだけは言えます。行動しか人生は変わりません。実はこの「行動に移せるかどうか」が貯蓄賢者への鍵だと思います。ここで身につけた知識を行動に活かすべく、ぜひ一歩を進んでくださいね。

頼藤太希 (株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性のための、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。メディアなどで投資に関するコラム執筆、書籍の執筆・監修、講演など日本人のマネーリテラシー向上に努めている。著書は「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)、「税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法」(河出書房新社)など多数。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。

記事提供/Mocha

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