はじめに

働く女子にお得なiDeCo3つメリット

今現在の貯金がほぼ無しの状況だと、60歳まで引き出しできないiDeCoは不安、という人もいるでしょう。そのような人には、とりあえず月2万円から始めてみることをオススメします。

働きながらiDeCoを利用する人には3つのメリットがあります。

メリット1:積立金がすべて所得控除の対象で「所得税・住民税」を軽減
メリット2:運用益(利息など)が非課税(例:預金利息の税金20.315%)
メリット3:受け取るときに税制優遇あり

では、実際に銀行とiDeCoで積立したときの違いについてみてみましょう。

○銀行で毎月2万円を30年間積立

※利息0.1%に対して半年複利で運用と仮定

元金は、2万円 × 12ヶ月 × 30年 = 720万円です。
(利息)109,186円-(利息の税金)22,182円=7,287,004円
になりこれが30年後に受け取る金額になります。

生活や実務に役立つ計算サイト「カシオ運営」にて計算。計算条件は、年利率0.1%,積立期間30年、毎月積立額2万円、半年複利、満期時一括課税

○iDeCoで毎月2万円を30年間積立

※所得税率10%で30年間勤務

iDeCoの場合、毎月2万円で「違う定期預金」を購入することになります。簡単な図にしてみました。

同じ定期預金で運用しても毎月利率が変わる可能性があります。現在は低金利なので今回の計算では利息については0.1%として計算すると、元金720万円と利息109,186円になります。

iDeCoの場合、積立金が所得控除となるので所得が高いほど税制上お得になります。今回は所得税率10%としているので、1年間に24万円の積立をした場合48,000円(所得税24,000円+住民税24,000円)の減税、30年間では144万円の減税メリットがあります。(※所得税率10%は、課税される総所得金額が195万円を超え330万円以下の場合です)

また、利息に本来課税される22,182円が非課税になり、受け取る時にも税制優遇があります。例えば一括で受け取る際には加入期間を勤続年数として退職所得控除とできるので1,500万円までは税金がかかりません。

※利子所得の金額に一律15.315%(他に地方税5%)の税率を乗じて算出した所得税・復興特別所得税が源泉徴収され、これにより納税が完結する源泉分離課税の対象とされています。

※30年加入 (40万円x20年)+(30年-20年)x70万円=800万円+700万円=1500万円

ただし、iDeCoは自分専用の口座なので維持する手数料がかかります。

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