はじめに

30代独身女性。一昔前であれば、ネガティブイメージが連想されたこともありましたが結婚に対する価値観が変化した現代においては、何もめずらしい人たちではありません。

隠す必要もない、筆者もそのひとりです。

今回はそんな30代独身女性が、これからを生き抜いていくために必要なマネー術を考えてみたいと思います。


人生の残り時間は、収入期間と支出期間が半分ずつ

まず私たち30代に残された人生の、「のこり時間」を計算しましょう。人生100年といわれる今、概算として35歳であれば約65年が計画すべき年月になります。そして今後の節目として、最も重要になるのが「働くことのできる時間」です。

数十年後には、現在のような「労働による対価=主な収入」というモデルが次の形を向かえているかもしれませんし、「ベーシックインカム」と呼ばれる、最低限の生活費が国から支給されるモデルが普及しているかもしれません。ですが、豊かな生活レベルまでも誰かが担保してくれるということは、さすがに難しそうです。

加えてその未来が来るまでに30年かかるとすると、やはり私たちは現代で定年とよばれる65歳ぐらいまでは、引き続き「収入」から「蓄えを増やす努力」が必要になります。

今を基点として、30代と同じペースで働くことのできる年齢を65歳までと仮定すれば

収入(増加)期間…25年~35年

年金支給開始年齢が、現行の65歳のままとは想定しにくく支給開始年齢引き上げを予測すると

定年~年金支給までの期間…0年~10年間

そこから死亡時まで

年金+資産活用(取り崩し)期間…25年~35年

という時間軸になります。

忘れてはいけないのが、最後の25年~35年の間介護が必要な状態になった場合、独身者の皆さんは経済的な面での支えが今以上に必要になるということです。

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