損をしたくないという気持ちをなるべく払しょくするためには、選択肢を多く知っておくということが大事です。先ほどリスク別のカテゴリーに分類をしたように、投資商品には、守る資産、守りながら増やす資産、積極的に増やす資産、投機的に増やす資産、それぞれに対していろんな商品のジャンルがあります。

ですので、NISAが何となく初心者向けだから、NISAからスタートしましょうとなってしまうと、そこからの選択肢はすごくハードルが高くなってしまいます。ですので、そもそも初心者の方であれば、「リスクが少ないタイプの投資商品にはどんなものがあるのだろう」という広い視点を持っていただければよいと思います。

ここで、改めて「お金を増やす」という行為について考えてみましょう。
そもそもお金を増やすという行為は、2つの行動しかありません。

収入を増やす

お金が頑張って働いて得られる収入は資産運用収入です。また、仕事をするという、本業で頑張ってもお金は増えます。

支出を減らす

これを防具と呼んでいます。例えば税金が安くなる。あるいは、家計簿の見直しです。家計簿見直すだけで結構な金額を貯めることができます。他には保険料の見直し、通信費のような大きい固定支出の見直し等が挙げられます。

重要な視点は、どちらが簡単かではなくて、どちらがコントロールがきくかです。支出を減らすというのは収入を増やすことに比べて、皆さんの努力や工夫でコントロールがきくわけです。ですので、お金をためようと思うと、頑張って働き続けるとか、リスクを取って投資をするだけではなくて、実は地道な努力や継続で支出を減らすことによってお金はたまっていきます。

年収400万のお客さまから「仕事も忙しいのでお金にも頑張ってもらって、僕の10分の1ぐらい年間で稼いでほしいです。つまり、400万なので40万の資産運用収益を取りたいです」と言われました。弊社のコンサルティングでは、ほとんど資産運用をしませんでした。まず状況を見てみましょうということでやったのは、3カ月間みっちり家計簿をつけること。

そうすると、年間12万円の無駄遣いが削減できたのです。また、投資はiDeCoで、リスクが少ない商品でやりました。これは所得控除で年間4.8万円。不動産投資の節税効果で年間20万円、生命保険の見直しで年間6万円です。この方は、当初40万円の運用収益を求めていましたが、支出の削減を意識するだけで42.8万円のキャッシュが浮いたわけです。ですので、お金をためる、投資する、資産を増やす、いろんな単語があるのですけども、手元のお金を残そうと思ったら、収入を増やすことだけではなくて、支出を抑えていくということを頭に入れていただきたいです。