キャリア

J.P.モルガン人気ストラテジストの資産運用講座!

イベントレポート

2018年11月18日、品川・グランドプリンスホテル新高輪内の国際館パミールで開催されたイベント「お金のEXPO 2018」。本イベントでは、お金のプロが「お金が貯まる」「お金を増やせる」賢い方法や、お金に困らないための家計改善の方法、知っていると得をするお金の知識をお伝えしました。

当日開催されたセミナーの中から、本記事ではJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社グローバル・マーケット・ストラテジスト重見吉徳氏によるセミナー「J.P.モルガンの人気ストラテジスト重見による資産運用講座!」についてご紹介します。


重見氏: こんにちは。JPモルガン・アセット・マネジメントの重見と申します。本日はよろしくお願いします。

今回、長期投資の重要性について触れさせていただきます。まずはこのページをご覧ください。下段の緑のラインで示しているのが、アメリカの株価、S&P500指数です。

このページから、長期投資の重要性がシンプルに言えます。まず見ていただきたいのが水色の網掛けです。これはアメリカの景気後退期を示しています。アメリカの景気後退期というのは、横軸で見ていただくと分かりますが、平均してわずか1年ぐらいしかありません。

言い換えれば、皆さんが我慢しないといけない期間というのは、1年だけというわけです。1年は我慢してください。1年待てば株価が上がってきますよというのが過去の経験則です。われわれはデータを重視します。データにないことを持ち出したときにこそ失敗するわけですね。今回は違うみたいな話をすると、常にマーケットというのは失敗します。

そして、もう一つ重要な点は、確かにこの網掛けの景気後退にいくと、株価はどーんと下がります。しかし、2002年のポイントを除けば、よく見ていただくと分かると思いますけれども、必ず株価はこの景気後退期間の1年の中で底値を打って同じぐらいのスピードでリバウンドしています。

我慢していただく期間は1年ですし、株価はその中で下がったのと同じぐらいのスピードで跳ね上がって上がっていくということです。長期投資の重要性というのは、やはり何も考えないのが一番です。これが1つ目のポイントです。

景気後退は避けられない?

ただし、やっぱり皆さんも考えるわけです。株価が急落する日が増えてきているなとか、行ったり来たり変動性が非常に激しいときがあるなと。「なんでなの?」と不安になって考えていくわけです。つまり皆さんは、考えないでいいといいながらも、やっぱり考えてしまうわけです。

なぜ、株価の変動性が高いかというと、非常にシンプルで、景気後退がだんだん近づいているということです。言い換えれば、景気の拡大が少しずつかなり長期に及んでいるということです。

景気がどれくらい終盤戦なのかということを、もう一回同じページで確認していきます。上段の紫のラインは1948年からのアメリカの失業率です。今、失業率は3.7%と、ほぼ下限まで来ています。前に3.7%をつけたのは1969年までさかのぼらないとありません。それぐらい今景気は終盤戦まで来ています。

そしてもう一つ重要なポイントは、失業率というのは、これぐらい低い水準になると、くるっと上がるということです。失業率は低いほうが望ましいですけれども、今ぐらいの水準で何年間も横ばいになったということはありません。せいぜい、2年ぐらいの期間を経て、景気後退に入っています。

景気の拡大が続き、投資家のリスクテイクがどんどん進んでいくと、みんなチキンレースをやっていますから、何か怖いことがあると、みんながわっと逃げ出して変動性が高くなるといったことが起こります。ですから、景気を循環的に考えれば、変動性が高くなってみんなが大丈夫かなと不安になっていくことは非常に自然です。

そしてこの後どうなるかというと、やはり景気後退は避けられないと考えています。いつかは来るのです。今、利上げをしていますという話ですが、過去はやはり利上げの後に景気後退が来ています。

FRB(連邦準備制度理事会)は、3.4%ぐらいまで利上げできると言っていますけれども、いろんなFRB関係者は、2019年の半ばぐらいには中立金利に達するので利上げをやめるかもしれないという話をしています。利上げをやめると、2000年の辺りもそうですし、2006年の辺りもそうですし、やがて景気後退が来るという形になっています。

さらに、利上げをしているのはアメリカだけではありません。先進国を見ていただくとカナダも利上げをしています。ノルウェーもしましたし、イギリスも利上げを続けていますし、新興国も資金逃避を回避するために利上げをしています。これだけ世界中が引き締めにかじを切っているということは、やがて景気後退にいくことは必然だろうと考えています。ですから、マーケットの変動性が激しくなっていくわけです。

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