住まい

親の家を相続するまで、賃貸暮らしを続けた方がいい?

FPの家計相談シリーズ

親の家の相続を待つのは、なぜ?

続いて住宅と老後のお金です。はじめに相続ですが、相談者様以外に相続人はいない、あるいは、相談者様が親の家を相続することが決まっているものとしてお話していきます。

そもそも、親の家の相続を待つ理由は何でしょう。

・購入資金がかからずマイホームを持てる
・駅が近く利便性が良い
・他に相続人がいないので
・親の築いた財産として守っていきたい
・駅近のマンションで地価が高く相続税対策として小規模宅地等(※)の特例を利用したい
(※他に相続人がなく親と同居していなかった親族に対し要件を満たせば最大330㎡の土地評価が80%減額できるという特例)

上記の理由などから、親の家を相続するまで賃貸で暮らすという意志があるのなら、迷わず賃貸での生活を続けて良いのではと感じます。

ただ、その相続はいつになるのでしょう。プロフィールから相談者様の親御さんの年齢はわかりませんが、30年後に相続したら、住居費としての家賃を2520万円(7万円×12ヵ月×30年間)払うことになります。中古物件を購入していたら、そろそろ住宅ローンが完済となる頃かもしれませんね。

いつ起こるかわからないのが相続です。そのための準備も必要ですが、まずは相談者様ご一家がどこで、どのような暮らしをしていきたいのかというライフプランを明確にすることが大切です。そうでないと、いつまでたっても迷いが生じます。駅近のマンションは“相続したのち、リフォームして賃貸に出す”と割り切って、中古物件の購入に踏みきってみてはいかがでしょう。

ライフプランが描ければ必要なお金も見えてくる

毎月5万円を今のペースで貯めていくと、ご主人の退職を65歳とした場合、28年間で1680万円となります。この毎月の5万円を平均利回り3%で運用できたなら約2400万円の老後資金を準備できそうです。

一方、老後の生活費を20万円(現在の支出27万円から教育費と学資の5.5万円、個人年金1万円を除き、住居費を2万円、予備費5万円とする)と考えた場合、65歳から95歳までの30年間で老後資金7200万円が必要です。運用した2400万円を充当。不足分4800万円(年間160万円・月々13 万円)を退職金や年金で賄うことができれば最小限の生活費は確保できそうです。

相談者様にとって、まだ実感のわかない老後。今後、少しずつリタイア後の暮らしをイメージしながら老後資金の上乗せを考えていったら良いと思います。親の家を相続することに縛られず、柔軟にライフプランを立てていきましょう。家族の笑顔が集まる住空間を持たれることを願っています。

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答える「みんなの家計相談」の過去の記事一覧はこちらから。

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