はじめに

2019年11月17日、お金に関連したあらゆることが学べる、年に1度のイベント「お金のEXPO2019」が開催されました。今後のマーケット見通しや、資産形成のノウハウ、不動産投資をテーマにした講演など盛りだくさんの内容となった同イベント。

その中から、クレア・ライフ・パートナーズ 工藤 将太郎氏による「個人投資家が絶対に知っておくべき、最強の多極分散戦略!」の講演内容をお届けします。

「コア資産」と「サテライト資産」で目的別分散を

リスクの考え方については、4つに分類していただければ良いと思います。弊社のコンサルティングでは、“守る資産”、“守りながら増やす資産”、この2つを、初めに考えていきます。このことを「コア資産」といいます。そして、積極的に増やす資産、投機的に増やす資産。これが「サテライト資産」になります。

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この4つのリスク分類をした上で、それぞれ金融資産と実物資産に分けて考えていく。例えば、子供の教育費や老後の生活費が「リーマン・ショックにより貯金が半分になってしまった」これでは生活が立ちゆかなくなってしまいます。

このようなリスクを取りづらい資金は、株等のマーケット相場に左右されづらい生命保険や、不動産投資が適切です。

一方、老後の旅行や、将来の夢の資金は、使う機会がまだ先のため、運用期間が長く取れます。この資金には、値動きがあっても長期で成長が見込める、変動のあるタイプの商品が合うと思います。

そして、余剰資金の運用。これが投機です。この仕事をしていると「投機はだめなのでは」と言われますが、投機はぜひ取り入れたい戦略と思っています。ギャンブルはダメですが、投機とは、お金を増やすことが目的の売買行動のため、必ずポジションを持っていただければと思います。

取扱投資商品分類115種類以上を組み合わせる

リスクの考え方、ライフプラン、マネープランの順番を理解できたら、次は、投資商品が非常に多く存在することを理解しましょう。投資に成功した人も、失敗した人も、自分が調べたものだけをやってみる傾向が、比較的多いと感じています。

弊社で取り扱っている投資商品分類は115種類以上になります。世の中にはたくさんの投資商品があり、皆さんのアセットアロケーションを決めるベースとなるため、多くの種類があることを覚えてください。

この話をすると「そんなに分散する資産がない」とよく言われます。ただ、財源が限られているからこそ、最悪でも必要な資金をためておかなければなりません。最初から目的を見据えた運用、目的を見据えたアセットアロケーションが必要となってきます。