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NISAの新制度で何がどう変わる?3つのポイントを解説

「新NISA」メリット・デメリットは…

一般NISAと新NISAの違い

(2)投資の対象
一般NISAの投資の対象は株式や投資信託などです。新NISAも基本は同じなのですが、1階部分と2階部分で投資できる商品が異なります。

新NISAの1階部分で投資できるのは、つみたてNISAの対象になっている投資信託。つみたてNISAの投資信託は手数料が比較的安く、長期間の投資に適するものが数多くあるため、初心者でも利用しやすいのが特徴です。

2階部分は、一般NISAと同じく株式や投資信託なのですが、上場が廃止されそうな株式(監理銘柄・整理銘柄)や、長期投資に適さない高レバレッジ投資信託などは除外されます。

原則として、1階部分の投資をしないと、2階部分の投資はできないルールになるようです。とはいえ、1階部分を使い切る必要はなく、金融機関で違いますが1000円とか5000円の最低投資単位でも積立を行えば、2階部分が使えるようになります。

例外的に、株式にだけ投資したい場合には、届け出をすることで1階部分を使わずに2階部分の投資ができるようになります。しかしこの場合でも、2階部分の投資金額が年122万円などに増えるわけではなく、年102万円のままです。一般NISAで株式を購入していた人にとっては、改悪となる変更と言えます。

(3)投資できる期間
一般NISAで投資できる期間は2023年まで。それに変わる新NISAで投資できる期間は2024年~2028年までの5年間となります。一般NISAの口座を持っている人は、2024年になると自動的に新NISAに移行します。

新NISAの1階部分は5年の非課税期間終了後、つみたてNISAに丸ごと移すこと(ロールオーバー)ができます。そこからさらに20年間非課税で運用できますので、合わせて25年間非課税にすることも可能です。

少し専門的ですが、1階部分のロールオーバーが「取得原価(簿価)」で行われるのはおもしろいところです。

たとえば、新NISAの1階部分に投資した20万円の投資信託が5年間で倍の40万円になったとします。これをつみたてNISAにロールオーバーするとき、「20万円分」と扱うのが取得原価の考え方です(ちなみに「40万円分」と扱う考え方を時価といいます)。

つみたてNISAで毎年非課税になる投資金額は40万円までですから、もし時価でロールオーバーすると、その年はこれ以上つみたてNISAでの投資ができなくなってしまいます。

その点、取得原価でロールオーバーすれば、まだ20万円分投資できるため、非課税で投資できる金額が増やせることになるのです。新NISAの1階部分が増えれば増えるほど、この恩恵は大きくなるといえそうです。

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