はじめに

少子高齢化社会が到来し、年金財政の破綻も危惧されている昨今、ますます公的年金の受給がおぼつかなくなっていくことは予想に難くありません。老後の蓄えとして投資を考えている方も多いのでは……。

そのひとつとして定期的な収入をもたらし、年金代わりの投資として注目を浴びているのが不動産投資です。アベノミクスの金融規制緩和や東京オリンピック開催の後押しもあり、多くのメディアで不動産投資が取り上げられています。

この千載一遇のチャンスに資産形成目的で物件購入を考えている方も多いものの、気になるのが空室、家賃下落などの高いリスクです。そのような不安も多い不動産投資において、再生した中古物件の提案をしているのがリノベーションブランド「REISM」を展開するリズムです。

なぜリノベーションは不動産投資に適しているのでしょうか? 詳しく話をうかがいました。


不動産投資は本当に活況なのか?

――東京オリンピック開催や金融規制緩和などの影響で不動産投資が活況という記事はよく見ますが、実際に現場でもそれを実感されていますか?

リズム: 近年は2020年オリンピックに向けて国内不動産への期待上昇や円安の影響で、外国人投資家が日本の不動産市場に参入してきています。また、マイナス金利などの金融規制緩和を行ったことにより、銀行等の金融機関が優良な融資先として国内の不動産を選択していることから、不動産投資家が資金を調達するには良好な環境となっています。

REISMが開催する無料セミナーの参加者数はここ数年で140%以上の伸びを見せていて、一般の方の不動産投資へのマインドが非常に高くなっていると実感しています。私的年金目的以外にも、金融商品の運用利回りを比較した相談や相続税対策として検討している方も増えています。

――やはり注目度が高くなっているんですね。具体的には、どのようなご相談内容が多いのでしょうか?

リズム: 大きく分けて3つのタイプの相談が多いです。

1. 定年後の年金対策をしたい方

会社や年金に期待できない今、見通しの立たない将来に不安を抱えるよりも、定年後の生活資金のために生活に負担がかからない程度での不動産投資をしたい。

2. 夫である自分になにかあったときのために家族の生活設計をしたい方

もし自分が病気や事故で倒れたら家族が路頭に迷ってしまう……。そのような事態に陥っても家族に残せる資産を形成したい。

3. 将来の運用を視野に入れて購入したい方

このまま家賃を払い続けるよりもマンションを購入して資産にしたい。結婚後は、その家を賃貸にして運用したい。金融機関からローンが組みやすいタイミングなので、少ない自己資金で不動産投資を始めたい。

――資産形成にはさまざまな方法がありますが、不動産投資にはほかの金融商品と比較して具体的にどのような特徴があるのでしょうか?

リズム: 個人で資産形成をするには、運用期間別に運用することが重要です。いざというときに備える短期資産、収益性を最大化させる中期資産、セカンドライフなど生活資金を確保する長期資産の3つです。

一口に資産形成といっても目的に応じた最適な資産・商品を選び、ポートフォリオを組み立てる必要があります。なかでも環境の変化に対応できる安定した資産形成のための長期資産をベースにするのが理想的です。その点で、現物不動産、マンションやアパートなどは、立地環境、管理状況、需要動向などから将来の収益を予測するため、ほかの金融商品に比べて、比較的予測を立てやすいのが特長です。また、不動産投資(マンション投資)には、節税効果、相続税対策、インフレ時に有効などのメリットもあります。