はじめに

増える若者層の相談件数

以上が利殖勧誘事犯の具体的な種類ですが、令和元年の統計を見て、ちょっと意外なことに気付きました。

かつて投資詐欺の被害者といえば高齢者が中心でした。それは今もさほど大きな違いはないようにも思えるのですが、「これ詐欺ですか?大丈夫ですか?」といった類の相談件数を年齢別に見ると、高齢者よりも若者の件数が増加しているのです。平成28年と令和元年を年齢別構成比で比較すると、平成28年は57.5%を占めていた65歳以上が、令和元年には23.5%まで低下する一方、20歳代が3.8%から17.7%に、30歳代が4%から11.6%に、40歳代が8.1%から14.1%に、そして50歳代が9.5%から16%に、それぞれ増えています。

なぜでしょうか。

これはあくまでも筆者の推測ですが、現役世代の資産形成に対する関心が高まっているからではないでしょうか。

資産形成への関心が高まっているのは、決して悪いことではありません。ただ、安易に「安全・有利」を謳い文句にした商材に食いつくと、投資詐欺に引っ掛かってしまうリスクを招き入れてしまいます。ちょっとでも「怪しい」と思ったら近づかないこと。株式投資で資産が半分になったというのは可愛いもので、投資詐欺に引っ掛かると、全財産を失うケースさえあります。

自分自身に対する注意喚起の意味も込めて、警察庁の統計をぜひ、チェックしてみてください。