はじめに

2016年2月、10年国債利回りがマイナスとなり、さらなる低金利時代に突入しました。一方、銀行の預金残高は年々増え続け、全国の銀行の預金残高は、684兆円に達しています(一般社団法人全国銀行協会「全国銀行・貸出金等速報」2016年4月末)。

そんな時代だからこそ、働いて得た収入を銀行に預けるだけではなく、効率的に運用していく視野とスキルが必要になってきているのではないでしょうか。しかし、いきなり株や投資信託などの投資商品にチャレンジするのはハードルが高いもの。そこで、銀行でできる外貨預金という選択肢を検討してみてはいかがでしょう。

三菱東京UFJ銀行では、まさに今、外貨預金(米ドル)の為替手数料が0円になるキャンペーンを実施中。スマホやパソコンなどネットでできるというのも手軽です。外貨預金とはどのような商品なのか、三菱東京UFJ銀行のご担当者に話を伺いました。

はじめての外貨預金。上手に運用するコツは?

MONEY PLUS編集部: 外貨預金を上手に運用するポイントはあるのでしょうか。

三菱東京UFJ銀行: 外貨預金の何よりの魅力は、通貨によっては日本円で預金するよりも高い金利を期待できることです。通貨を選ぶ際には、比較的為替相場が安定していそうな、あるいは円安になることが期待できそうな通貨を選択することがポイントです。預入時よりも円安になった際に円で引き出すと、為替差益が狙えます。

外貨預金を上手に運用するポイントは次の3つです。

1)外貨預金に預け入れる目的を考える

外貨の資産を保有しつつ、じっくりと増やしていきたいのか、円預金より高い金利を得たいのか、為替相場の変動で為替差益を狙うのかなど、外貨預金に預け入れる目的を考えておきましょう。

2)自分に適した商品を選ぶ

1)で目的がはっきりしたら、それに基づいて預金種類を選択しましょう。金利に期待してじっくり資産を増やしたいなら、「外貨普通預金」よりも金利が高めの「外貨定期預金」による長期運用を考えましょう。為替差益を狙いたいのなら、出し入れしやすい「外貨普通預金」等を選び、為替レートをこまめにチェックするようにしましょう。

3)時間を味方につける

「外貨預金に預けた後に円高になるリスクが気になってしまう……」という方は、外貨預金の「つみたて」など、長期で運用することを検討してみてはいかがでしょうか。

長期で運用すれば、外貨預金は円預金よりも金利が高いことが多いため、長く運用するほど利息が増え、為替レートの影響をカバーできる可能性も出てきます。外貨預金の「つみたて」は、毎月一定額の外貨を買っていくことで、購入額の平準化が図れます。そのため、預け入れのタイミングを気にせず、いつでも気軽に始められるのが「つみたて」のいいところです。

これらの3つのポイントを意識して、外貨預金にぜひチャレンジしてみてください。

三菱東京UFJ銀行のHPでは外貨預金のシミュレーションもできるので、購入前にチェックを!