はじめに

その夢にはいくらかかりますか?

最初に気になったのが、老後を過ごしたいリゾート地がどこなのかということです。
・国内か海外か
・移住するのか通いなのか
・一戸建てかマンションか
・購入か賃貸か
・新築か中古か
これらのどれを選択するのかによっても、かかる予算はずいぶんと変わってくるでしょう。

リゾートマンションは維持管理コストに注意

例えば、都心からも割と近いリゾート地に熱海や伊豆などがあります。このあたりに対象を絞ってリゾートマンションを探すだけでも、数多くの候補物件が見つけられます。数千万円の豪華な新築マンションがある一方で、価格の安いものだと数百万円や数十万円で購入できる中古物件も販売されています。憧れのリゾート暮らしが意外と手軽に手に入ることに気づくでしょう。

ただし、注意点もあります。リゾートマンションは、温泉やプール、ジムなど豪華な共有施設にも魅力がありますが、その分、維持管理コストがかかります。管理費や修繕積立金、水道代、駐車場代などをあわせて月額10万円以上かかる場合もあります。また、中古物件の場合には、大規模修繕のタイミングで百万円を超える金額が追加徴収されることもあります。維持コストが高い物件は、子どもに遺しても負の遺産となりかねません。

また、物件を所有すると税金もかかります。固定資産税や都市計画税のほか、例えば熱海市の場合には、別荘等所有税という名称の税金が別途必要になります。物件選びの段階では、購入価格以外の維持管理コスト、税金等についても確認しておく必要があります。

戸建て物件は交通アクセスが重要に

では、戸建て物件を選んだ場合にはどうでしょうか。税金はやむをえませんが、個人所有であれば、修繕や管理も自分のペースで行えますし、駐車場も敷地に含まれていれば駐車代もかからない安心感があります。

ただし、通うたびに掃除や庭のメンテナンスが必要となりますからそのあたりを負担と感じずに楽しめるかが重要になるでしょう。また、常時住まない家は、傷みやすくなります。それなりのメンテナンス費用は見積もっておいた方がいいでしょう。

また、永住や長期滞在を前提に考えるなら、買い物の利便性や最寄り駅への交通アクセス、病院へのアクセスが重要なポイントになります。自分では車の運転をできない年齢になっても日常生活に困らないかを確認しておきたいところです。

メンテナンスの手間を避けたい、時々利用できればいい、というのであれば、自己所有をしないでリゾート施設の会員になるという選択肢もあります。購入価格、維持管理費、利用頻度などを総合的に考えて、ご夫婦にあった方法を選択していきましょう。

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