はじめに

支出するべき費用を見積もってみましょう

相談者様は、貯蓄額が少ないことを恥ずかしく感じているようですが、決して少ない訳ではありませんよ。資産としてマイホームがありますし、個人年金保険も650万円もあります。子供を育てあげ、かつ、ここまでの資産を築くことができたのは、夫婦でがんばってきたからこそ。まずは、そのことを認めて下さいね。

相談者様も仰っていますが、最も不安な要素となるのが、この先、いくらかかるのか分からないということです。必要となる費用は人それぞれに違いはありますが、冠婚葬祭費用などなら、あらかじめ予想することができます。自分たち場合はどれくらい準備しておくと良いのかを考えておくことが大切です。

葬儀費用はいくら準備するべき?

生命保険文化によると、葬儀にかかる費用は全国平均で約178万円です。これは小規模な家族葬から、一般的に人が会葬に訪れる葬儀も含まれた金額ですので、自分たちはどのような葬儀を望むのかを考えておくことが必要です。

ただし、葬儀の費用は原則、後払いでOKです。会葬者がいる葬儀の場合、香典を支払いにあてることができますので、全額を準備しておかなければならないというものではありません。

これらを踏まえると、1人あたり150万円前後、葬儀費用として準備しておくことが望ましいと言えるのではないでしょうか?

単純計算で300万円ですので、現在の資産で葬儀費用は賄うことは可能です。

セカンドライフで具体的にやりたいことを考える

ここで考えて欲しいのが、セカンドライフの過ごし方です。夫婦で楽しむといっても、旅行をする、映画を観に行く、ハイキングをするなど、やりたいことによっても、かかる費用は違ってきます。是非、一度、夫婦で話し合い、どのようなセカンドライフを送るのかのライフプランを立ててみて下さい。

やりたいことが明確になってきたら、それを楽しむにはいくら必要なのかを考えて、楽しむ周期などを調整していって下さい。

その他、介護に関することも家族で話し合ってみて下さい。万一、介護が必要になったときには、どこからお金を捻出するのか、家族でどのようにフォローをしていくのかを考えておくと安心です。

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