はじめに

退職後のために考えておきたい2つのこと

相談内容には含まれていなかったのですが、51歳という年齢を考えると、今後のために、ぜひふたつのことについて考えてください。

ひとつ目は、60歳以降の働き方です。勤務先に継続雇用制度があり、いったん定年退職した後も継続雇用で65歳まで働く予定で厚生年金保険に加入するなら、今回導入された企業型の確定拠出年金が60歳で終わった後は、個人型の確定拠出年金、通称iDeCoに65歳まで加入することができます(2020年の「年金制度改正法」により成立、施行は2022年5月から)。掛金は企業型とは異なり自分持ちになりますが、掛金を所得控除できるので所得税と住民税を節税しながら老後資金を増やすことができます。

ただし、現在の企業型からiDeCoに変更の際には運営管理機関も変更する必要があるため、60歳時点でいったん売却して、その資金をiDeCoの口座に移すことになります。もし、値下がりなどにより、売却を待ちたい場合は、70歳までは運用指図者として口座を維持することはできますが、手数料がかかります。iDeCoにスムーズに資金を移すためには、企業型の運用のゴールは60歳に設定した方がいいでしょう。
退職後、仕事をしない場合は、60歳時点で公的年金の加入期間が40年を満たしているなら、iDeCoに加入することはできません。企業型の運用のゴールは60歳です。60歳時点での価格変動がなるべく小さく、かつ利回りが高くなるような運用を心がけることになります。

老後に住まいについても一考を

ふたつ目は老後の住まいの確保です。

現在、両親と同居なさっています。一人っ子か、兄弟姉妹がいても了承済みで、今後も住み続けることができるなら心配はいりませんが、そうでなければ、老後の住まいをどうするか考えておいた方がいいでしょう。お子様二人もそろそろ自立される年齢ですね。

50代前半は、老後を見据えて様々なことを判断し実行していく時期です。より良い選択ができることを願っています。

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