はじめに

海外を見て日本の不動産は安いと実感

――不動産に興味を持ったのはどうしてですか。

リーマンショック後は投資環境は悪く、新しく会社を立ち上げる地合でもありませんでした。いまは仕事よりも学習に時間を使うべきと思い、渡米して不動産や銀行を巡りました。NYなどを見てまわると、マンハッタンの小さな物件がこんなに高いのかと感じるとともに、日本の不動産は安いとわかったことが不動産に興味を持つきっかけの1つになりました。

海外を見るのは今も大事だと思っています。

日本はデフレが長かったため、今年買った物件が来年値上がりしているのはめずらしいことです。一方、アジアの新興国などはインフレ率が高いため、モノも家賃も物件価格も上がります。預金に金利も付きます。日本だけを見ているとわからないことは結構あるものなのです。

――日本に戻り、どんな物件を買ったのですか?

不動産投資をやろうと決めて買ったのは、2012年に買った新宿区にある一棟もので、これが実質的には最初の物件です。当時は不動産の注目度が低く、東京五輪の開催も決まっていません。書店を見ても不動産投資の本が少ない時代でした。

――リーマンショックからしばらくの間は物件価格が低迷していました。時期的に良いタイミングでしたね。

そうですね。物件価格が上がっている現状でも買い進められているのは、当時に安く買えた物件との加重平均がとれていることが一因です。割安に買う術はありませんが、結果としてみれば、アベノミクスでの値上がり前に買えたことは大きいといえます。値上がりした不動産を担保に別の物件を買い進めるのは、高いレバレッジでもロスカットされることがないという日本の融資システムをうまく活用した技といえます。これにより、規模を拡大し、賃料と借入金利のスプレッドをとり続けます。

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