はじめに

視界良好。年間221万円貯めている優良な共働き家計です

最初に、今回のご相談者さんの家計全体を俯瞰していきましょう。

夫婦共働きで、未就学児のお子さんが2人いる共働き家庭のご相談者さんは、毎月11万円ずつ貯蓄をしています。ボーナスからも年間100万円の貯蓄ができているため、今のペースで行くと毎年221万円の貯蓄ができる計算になります。

このご家庭のいいところは、人生の意思決定が早いところです。30代前半にしてお子さんがすでに2人いて、マイホームも取得済のため、お金を貯める目的がはっきりしています。ローン残高が4,600万円あり、毎月の住居費も20万円というところは難易度が高めですが、教育費がピークに達するまで、このほかには大型の出費は無さそうです。

住宅ローンの詳細は伺えていませんが、この残高を仮にあと30年間で返済したとしても。夫64歳で受託ローンを完済できることになります。現在1歳のお子さんが大学を卒業して自立するとき、夫は56歳、妻は54歳と定年退職まで時間があります。

そのため、これからはローンをたんたんと返済し、教育費を貯めていけば、定年退職を迎えるころにはすべてがスッキリ片付きそうです。教育費が終わった後に老後資金を貯める期間が残されていますし、勤務先から退職金が支給されたらそれもすべて老後資金に充てられるでしょう。

教育へのこだわりは?夫婦で教育プランを話し合って

「教育費をいくら貯めれば良いかわからない」という事ですが、お子さんの進学についてのご希望はありますか?例えば、このような項目について、ご夫婦で話し合ってみてください。

・大学への進学を希望するのか
・理系と文系のどちらになりそうか
・理系の場合には大学院、文系の場合には留学などの希望はあるか
・ひとり暮らしの可能性はあるか、その際は支援をするか
・私立に進学するとしたら、小・中・高・大のいつからになりそうか

図表1は、文部科学省のデータより、進学先ごとの1年あたりの教育費を一覧にしたものです。表の中の数字は、学校納入金に加えて、塾や習い事等にかかる費用の平均値も含んでいます。私立に進学すると、高校では公立の2倍以上、中学校では約3倍、小学校では約5倍の教育費がかかっていることに気がつくでしょう。

図1

大学教育にかかる費用は?

図表2は、大学1年当たりにかかる費用です。私立の場合は年間136万円なので、4年分だと544万円になります。ただし、この私立大学の金額は文系理系の区分がありませんが、実際は理系の授業料は文系よりも高額ですし、大学院への進学率も高くなります。私立文系の場合は4年で約500万円、私立理系の場合は4年で700万円、私立理系で大学院に進む場合には約1000万円を目安としておきましょう。

図2