はじめに

シングルの方の保険の考え方

まず、死亡保障については、ご相談者が万が一の場合、経済的に困る方がいなければ、お葬式代や、住まいの整理費用程度となります。貯蓄でカバーできそうなら、あえて保険に入る必要はありません。

医療費については、公的医療保険の対象となる治療の範囲であれば、高額療養費制度があり、ご相談者の年収だと、医療費の月額の自己負担上限額は5万7,600円です。入院中の食費代(460円/食)や雑費は自己負担になりますが、差額ベッド代のかからない大部屋で問題なく、かつ、快復して仕事に復帰できる傷病であれば、予備費として、生活費と医療費を貯めておられるようなので、医療保険への加入は必要ないと思われます。

がんが心配であれば要検討

ただし、がんの治療では、先進医療や自由診療など、公的医療保険適用外の治療の選択肢があり治療費が高額になる可能性もあります。また、がん・心疾患・脳血管疾患など、いわゆる3大疾病といわれる病気は、症状が重いと治療期間が長引いたり、働き方が制限され、しばらく収入減となることも想定されます。がんが心配なら「がん保険」、3大疾病が心配なら「特定疾病保険」など、保険外適用の治療費がカバーできたり、ある程度、まとまった資金が受け取れる保険への加入を検討されるといいでしょう。

医療保険については、加入する前に、まず、心配な病気はなにか、その病気にかかった場合、保険適用外の治療を受ける可能性があるのか、さらに、どのような状況に不安を感じるのかを整理しておきましょう。そうすれば、どの保険が一番、自分のニーズに合っているのか見えてくるはずです。

マイホーム購入時には団体信用生命保険に加入が一般的

また、マイホーム購入時に住宅ローンを組まれる際は、団体信用生命保険(以下、団信)に加入するのが一般的です。これは死亡・高度障害状態になった場合に、住宅ローンの返済が不要となる保険ですが、がんや3大疾病などになった場合にも、住宅ローンの返済が不要になる特約をつけられるものあります。保険料は住宅ローンの金利に、0%~0.2%程度上乗せするところがほとんどです。医療保険とのバランスも考慮しつつ、特約付き団信への加入を検討されてはいかがでしょう。

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