はじめに
仕事に対して過度な期待を持たない
例えばですが、私は本が大好きで年間300冊は読んでいます。しかし、自分の著書を書くときに思いましたが、本を作るのと読むのとは全く異なるものでした。編集者の仕事にも触れてみて思いましたが、正直、私にはそれを仕事にすることはできないなと感じました。あくまで単純に消費者として、本を読むのが好きなのです。
現代は多くの方が好きなことを仕事にしようとしすぎです。そして、実際にやってみたら「こんなはずではなかった」と思ってしまう人が本当に多い傾向があります。
消費者として好きなことと、供給者としてその仕事をして得られる待遇に満足するかは全く関係がありません。仕事に対して過度な期待を持つと、現実とのギャップで失望したり、キャリア形成に失敗することになります。
繰り返しますが、ただ「面白い」仕事は存在しません。それでも、私は「その人にとって」やりがいがある仕事はあると考えています。