はじめに
1977~1981年生まれは「装食(しょうしょく)世代」
1977~1981年生まれは、「○活」といった行動ワードを使い始めた世代で、「備えることでリスク回避をする」のが特徴です。男女ともにカフェ、スイーツ、新食材、新メニューに敏感で日常の食をオシャレに楽しむ特徴があります。また、「料理ができる男性はカッコ良い」という風潮が浸透した最初の世代です。男女ともに食や料理への意識は高いと言えそうです。
さらに家庭用の高性能調理器具が身近に出始めた第一世代でもあることから「家庭用ホームベーカリー」「餃子(手作り・外食)」「焼きそば」といったメニューが思い出の味に挙げられています。
1972~1976年生まれは「選食(せんしょく)世代」
前の世代までが創り出した食のメニューが、出揃った感のある時代に育った1977~1981年生まれ。食の安全性など、自分の価値観に合った食を選択するのがこの世代の特徴です。一方、「自分の価値観で取捨選択する」ことから「食にこだわる」「食にこだわらない」は二極化する傾向もあるようです。
料理レシピは紙媒体よりもインターネットなどで情報を得ることが多く、「男性も家事を手伝うべき」という意識が強いことからも、合理的で前時代のやり方や規範にとらわれない世代の特徴が表れています。
この世代の思い出の味は、既存メニューをさらに特化させた「カルボナーラ」「カニクリームコロッケ」などのほか、給食で浸透した「ソフト麺」といったものが挙げられます。