はじめに

1936~1945年生まれは「整食(せいしょく)世代」

幼少期の戦争経験によって「食のありがたみ」を知り、初の学校給食の経験をしたのが1936~1945年生まれ。食事をきちんと食べることの重要性を感じ、肉類や乳製品もきちんと取り入れて「バランス良く食べる」食習慣を確立した世代。伝統的な和食を好み、「食事は家で作るべき」という思いを強く持っています。基本として「家族のために手間をかけて料理をする」ことが美徳とされる世代です。

思い出の味は「ちらし寿司」「味噌汁」「ひじき・豆の煮物」などで、家庭でも作れる和食が目立ちます。

1926~1935年生まれは「粗食(そしょく)世代」

戦争の影響で、食べ盛りの頃に食べることに困窮した1926~1935年生まれ。この世代は思う存分食べられなかった経験から「食べられるだけで幸せ」と感じ、「もったいない」意識が強い傾向があります。一方、豊かな時代を迎えてからは、肉や高級食材を好む「グルメ志向」が強い傾向も見られます。

伝統的な和食を好み、調理の手間も惜しまないのが特徴で、「男子厨房に入らず」が基本。この世代にとっての思い出の味は「白米」「味噌汁」「焼き魚」など、和食の家庭料理の基本的なメニューが並びます。

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