はじめに

12月のホリデーシーズン商戦はどうなる?

例年であればブラックフライデー以降も、クリスマスや年末にかけたホリデーシーズン商戦に向けて大幅な売上が期待できますが、消費落ち込みが激しい今年は事情が異なります。ブラックフライデーで売上増となると、その反動でホリデーシーズンには消費者の財布の紐がきつくなり、売上に影響を及ぼす可能性もゼロではないでしょう。

この点について戸部さんに伺うと、「我々は1年間を52週に分けて商品や企画を考えています。販売商品が入れ替わる12月に入ってもブラックフライデーセールを契機に盛り上がった消費傾向は続くと予想しています」と自信を見せていました。

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イオンではレジでの混雑解消のため、2019年からレジに並ぶことなく貸し出し用のスマホで商品のバーコードをスキャンして専用レジで会計する「レジゴー」の実験をスタート。コロナの影響もあり、今年から導入店舗を拡大し、今では全国約20店舗で採用されています。

コロナ禍以前から取り組んできたこととは言え、これもまた戸部さんの語る売上増につながる「ゆったりと買い物を楽しむ」ためのイオンの戦略の一つでしょう。

5年目を迎え、認知度とともに売上も年々アップしているイオンのブラックフライデーセール。今年も例年のように着実に売上を伸ばすことができるのでしょうか。流通大手のイオンがコロナ禍を逆風ではなく追い風とすることが、これからの日本国内の消費の盛り上がりに大きく影響を及ぼしそうです。