はじめに

貯蓄のシミュレーションをみてみよう

教育費が1,400万円かかったとすると、目標金額である6,000万円との差額である4,600万円を60歳時に貯める必要があります。今後の貯蓄がどう推移するかシミュレーションを見てみましょう。

現在の生活費が変わらずに、私立中学、高校、大学(文系)に進学した場合、黄色い軸の収入が灰色の軸の支出を下回るのは8年後の大学初年度のみで、途中の増え方は緩やかになるものの、順調に資産は増えていきます。このシミュレーションでは、60歳時に6,000万円を超え、マンション購入に2,000万円を支払い、その後障害年金がもらえなくなったとしても、老後の生活は安泰です。

万が一の場合は?

一方で、障害年金が万が一もらえなくなると達成が少し難しくなります。たとえば50歳に障害年金支給がストップすると、60歳時の貯蓄は4,358万円となるため、マンション購入はできるものの老後資金が少々不足気味に。その可能性があるのであれば、貯蓄を増やすために対策が必要でしょう。

また教育費にも想定外の支出があり、実際はシミュレーション通りにはいきません。たとえば、志望校合格がわかる前に支払った滑り止め校への入学金(返金する学校もあります)、お金がかかる部活や習い事、短期留学や留年、浪人、ダブルスクール、医歯系への進学希望など、想定外の支出が発生することも。そうなると、思うように貯蓄が増えず老後資金は予定どおり貯まりません。

このように、将来は読めないものです。どんな将来がきても大丈夫という状態にするには、今の生活を切り詰めて毎月の積立貯蓄をアップする必要があるでしょう。しかしそれでは今の生活が楽しめません。それではどうすれば良いでしょうか。

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